おはようございます。
今日は初めて転職した時の話の続きです。
目次
金欠ですぐに就職をすると・・・
前回の話しで、なんとか転職が出来たとお話をしました。
その就職先は当時ではまだ珍しい太陽光発電の販売の営業です。
営業は営業でも完全に飛び込み営業です。
自分の足を使って一軒一軒周りながらお客さんにアポイントを集める仕事でした。
アポとは、初回の話でもっと詳しく聞きたい人や興味がある人に連絡先を聞く件数のことです。イコール見込み客のことです。
クロージングは実際に、太陽光をつけたシュミレーションを元に契約するかどうするか最終的な面談になります。
飛び込み営業は歩合制で固定給は2ヶ月だけ
1日歩き回ってアポが取れない場合もありますが何もしないわけには行かないですから最初の頃はまじめに朝から夕方までずっと歩き続けて訪問をしました。
しかし、1ヵ月経ってアポが1件だけという結果でした。
この頃もさらに体重が減っていきました。
この会社は嘱託の仕事になるとのことで最初の2ヶ月は固定給が発生しますが3ヶ月目以降は完全歩合性による給料になります。
残りの猶予は1ヵ月です。
毎日、毎日歩き家を訪問する。
慣れというものは、人間の力になることを実感しました。
初対面の人間に対して何の緊張もなくスラスラと会話ができるようになります。
当時、太陽光の売り文句は
・売電価格が高く、ローンを組んでもトントンになり支払い済になれば収入に変わる
・3人以上の家族は現時点でオール電化にすれば電気代が安くなる
という2点だけです。
実際に安くなる家庭が多いのですからシュミレーションをしていただければ納得されると思う。
しかし、訪問販売という手法がどうしても怪しい商売と思われるのも仕方ありません。
警戒が強いのはすぐに察することはできました。
それでも、契約を取る人はいます。
月に1件くらいですが・・・
そして、ついに固定給が終了の時が刻々と近づいてきます。
営業でまじめに働いてもアポすら取れない、足りないものはたくさんあったと思います。今現在の私でもきっと契約までは難しいと思います。
そこで、当時の私が取った行動はアルバイトで別の給料を手に入れようということでした。
もはや、この仕事は無理だと思い逃げの一手を打ちます。
休日にアルバイトの面接に行き、コンビニの夜のバイトに合格し昼は営業をし夜はコンビニバイトをする生活が始まります。
といっても、残り2週間で営業の方は辞めるつもりだったのでこの頃から営業の方はサボり始めます。
現地に降ろされて、途中経過を2回ほどエリア長に電話するだけなので監視されるようなことはありません。
バイトで疲れた時はどこかに入って寝ていました。
当時、一番年齢が近い先輩が
「俺も長くは続けられないから、家に来てさぼる?」
と声をかけられ、その先輩の家でずっと寝ていました。
そして、ついに最後の期限がきます。
固定給期間中に契約0件
結局、アポは2ヶ月で3件 成約はなし
こんなものだったのか・・と自分の力を実感します。
ドラッグストアを辞めた時はどんな仕事でもできると自分では思っていたのに結局このザマです。
そして、2ヶ月で契約できなかった社員はほとんどが辞めていきました。
その中の1人の60代を過ぎたおじいさんが律儀にも電話をしてきます。
「○○君、今日私は上司に辞意を伝えました。短い間でしたがありがとうございました。君のいじられキャラは時として和やか雰囲気を作ってくれたね。少し相手がしつこい時もあったけど(笑)君は若いからなんでもできる。頑張ってほしい。それではお元気で過ごしてください。ありがとうございました。」
という内容でした。
その中である事を伝えてくれました。
以前にお坊さんに正義とはなんだという問答をしたことがあるそうです。
正義とは漢字で書くの如く
一つに止めること だそうです。
正義はそれぞれにある。一つに留意し曲げないことが正義だと教えてくれました。
あれから、10年経った今もう連絡もないですが教えられた言葉忘れずに行きたいと思います。
契約を獲れない人間の末路
そして、私もその数日後に退職をすることを伝えました。
「契約取れなかったから仕方ないね。お疲れ様」
簡単な挨拶と共にこの会社を後にします。
その頃、私はこの会社の2ヶ月分の給料でルームシェアした家を出て、一人暮らしを始めます。
太陽光の仕事は辞めましたが、コンビニのアルバイトは続けています。
なので収入はあり生活ができる状態で不安は少なかったです。
これから、アルバイト生活が始まります。
これが、最初の転職先の話です。
この続きはまた今度に
ここまでお読みいただきありがとうございました。