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”真剣 ~新陰流を創った男、上泉伊勢守信綱~”を読んで【参考読書時間:5時間】

 

こんばんわ

 

週半ばの水曜日なので折り返し地点です。

そして、天気が良かったのも今日で終わりのようで明日からは梅雨入りと感じるような天気予報が続きます。

この雨が終わればいよいよ夏本番です。

さて、今日は読み終わった本の読書感想文です。

 

もくじ

 

 

真剣~新陰流を創った男、上泉伊勢守信綱~

 

 

 本書は戦国時代に剣聖と呼ばれた上泉信綱の半生を描いた小説です。

この本を読んだ理由として、現在YouTubeで投稿している信長の野望をより楽しめるように武将たちの知識をより深めたいと思って読みました。

ゲームの上泉信綱は剣聖と名の通り、戦争においては無類の強さを誇ります。

そんな彼は一体、どんな人生を生き抜いたのか気になりますよね。

 

 

私が思う読み所 3選

 

 

 本書は600ページ以上のかなりボリュームのある作品です。

これだけのボリュームなので面白い部分を選ぶのは大変ですが、今回は特に印象に残っている所を書いていきます。

 

 

愛洲移香斎との修行

 

 

 信綱の祖父が危篤になり、その見舞いに来た陰流の使い手”愛洲移香斎”が登場します。

移香斎は若かりし頃に信綱の祖父と出会い、一緒に兵法の稽古をした中です。

その祖父が移香斎に信綱に稽古をつけてくれ!と頼みます。

この当時、信綱は23歳で既に相手が出来る人もほとんどいない状態でした。

そんな彼も久々に骨のある対決が出来ると内心喜んでいましたが、移香斎との最初の試合で背を向けた時に脳天に一撃を喰らいます。

この不意打ちが移香斎との最初の出来事です。

数日後に移香斎と試合を行い、前回の不意打ちの仕返しを試みますが負けてしまいます。

こんな馬鹿な事が・・と驚く信綱は移香斎に怒りの感情と同時に何かを学ぶべき所があると考えを改めます。

そこから移香斎の陰流を学ぶ事になります。

この修行が道場で練習ではなく、山に出掛けたり、船の上で素振りをしたりと今までにない修行の数々で信綱も苦労の連続です。

特に船の上で移香斎と練習で戦うシーンは迫力があります。

そんな修練を終え、移香斎との最後の立ち合いは実に見ごたえのあるものでした。

 

 

宝蔵院胤栄の若かりし頃の喧嘩

 

 

 本書のもう一人の主人公とも言える宝蔵院胤栄という人がいます。

槍の使い手として既に名を馳せていた彼ですが、スランプに陥ってしまいます。

それと同時に悪夢を見るようになります。

その悪夢とは誰かわからない人間と立ち会って負けるという内容です。

夢の中まで追い詰められた事により、それまで難なく勝てていた相手にも負けるて自分の限界が来たのだと諦めて引き籠ってしまいます。

その彼を心配に思って見舞いに来た友人に悩みを打ち明け、酒を飲みながら槍の修行をもうしないと宣言します。

ところがその夜にこれが最後だと槍をもってある場所で夢の中の人物を大声で呼び出します。

そこである物を発見し、見事にスランプから脱出します。

彼は1人で山奥で修練し終えた頃に、次は友人が落ち込んでいました。

その友人はある女子に惚れて手を出したら、男がいたようで呼び出しを受けていたのです。

この話を聞いて胤栄は友人に借りを返すと助っ人として向かいます。

胤栄の槍が火を噴く瞬間がスカッとします。

 

 

信綱の戦国武将としての戦い

 

 

 信綱は長野家の元で仕える武将です。

彼は北条家、武田家と戦国屈指の武将とも戦っています。

その中で大きな戦いと言えば北条氏康が関東に名を轟かせた河越夜戦があります。

北条氏康の拡大を阻止するべく関東連合が集結し8万もの大軍で押し寄せます。

当時、北条氏康は今川とも領地争いをしていたため、前後に敵だらけという状況になています。

完全に勝ち戦と思っていたこの戦ですが、関東軍は壊滅的なダメージを受けます。

氏康は武田の仲介で今川との和平を結び、すぐさま関東軍が包囲する河越城へと向かいます。

この時の軍勢は8千程度で関東軍は相手にもしていない状態です。

北条が和睦交渉に来たら可能な限り有利な条件で終わらせるつもりでいたのですが、その夜に突如として奇襲されます。

この攻撃により、8万もの軍勢は統制が取れず瓦解し多くの武将が討ち死に連合の大将である上杉憲政の権威や名声は失墜する序章となる。

武将の視点としてみる戦いもまた面白いですね。

 

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真剣―新陰流を創った男、上泉伊勢守信綱 (新潮文庫)

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最後に

 

 

 信綱の信は武田信玄の一字を貰っているというエピソードも実に興味深いものでした。

先ほど紹介した内容以外に柳生宗厳との出会いなど盛りだくさんで楽しませてもらいました。

また他の武将たちの本も読みます。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。