こんばんわ
今日は読み終わった本の読書感想文です。
もくじ
恋空 上巻 あらすじ
前回、上巻では主人公の美嘉とヒロが高校で出会いそして付き合う。
仲睦まじいカップルだったのに、ある時急にヒロが別れを切り出して破局する。
そこから2人は別の別の道に進む。
しかし、美嘉はヒロに対しての気持ちをずっと引きずり中々立ち直れずにいた。
友人の助けもあり何とかヒロへの気持ちを置いて、心機一転進み始める。
そして、友人の紹介で知り合った大学生の優と出会い、その人柄に徐々に心を許していく。
恋空 続き
美嘉は無事に大学に合格して高校を卒業します。
そして、ようやく新しい彼氏が出来ます。
もちろん相手は美嘉に人一倍優しく接する優さんです。
大学生の最初の夏にはキャンプ、冬にはクリスマスとイベントを楽しんでいました。
ところが、このクリスマスは美嘉が流産してしまった子どもの命日という事でヒロと2人で決めた公園にお参りをします。
お参りに来た時に高校時代のヒロの友だちのノゾムがなぜか来ていました。
そして、ノゾムからヒロの現在の状況を聞いて驚愕します。
現在の彼氏の優さんに理由を話し、行ってこい!とヒロに会う了承を得ます。
数年振りに会うヒロは病気のためにげっそりとしていました。
そこで美嘉はヒロが急に別れを切り出した真相を知ります。
美嘉は選択を迫られます。
現在の彼氏の優さんか、今も心に残るヒロか。
そして美嘉が選んだのは・・・
本書の面白かった所
本書にはスーパーマンは登場しません。
唯一デキる人は美嘉の2人目の彼氏の優さんだけです。
他の登場人物は完璧とは程遠い人物ばかりです。
物語が進んでも成長するよな感じは見られませんでした。
だからこそ、避けられない現実にぶつかった時の衝撃は測り知れず、苦悩してゆっくりと受け入れていく人間の感情が妙に真実味を帯びています。
特にヒロのたった一度だけ美嘉に見せた弱音は悔しさが滲み出ていました。
そして、ヒロが美嘉に最後の別れを言うシーンが何とも切なさを醸し出しています。
最後に
全ての物語を読み終わり、あとがきを読んでいた時に過去の経験を元にしているような事を書かれていました。
ただし、真実か作り物かは本人も明言はしていないようです。
私は正直に言ってどちらでも良いと思っています。
ただ、ヒロ君を燃堂っぽいと言ったことは申し訳ありません。
本当であれ、嘘であれ、読書をさせてもらった事で充分です。
恋愛小説あるあるですが、ハッピーエンドは本当に少ないですよね。
最後に別れがあまりにも大きくて、立ち上がる事が出来るのか不安になる程です。
次はベターでも良いから、笑って終わってくれる小説が読みたいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。