おはようございます。
今日も読書感想文の回です。
もくじ
カブキブ!前回のあらすじ
歌舞伎大好きの黒悟は河内山学院に通う高校生です。
高校の部活で歌舞伎をやる!と無謀な計画をスタートさせ、親友の村瀬とんぼと協力してまずは同好会発足に向けて動き出す。
演劇のスーパースター、日舞経験者、衣装作りの名人など様々な人材が黒悟の元に集結する。
そして、様々な舞台をトラブルに見舞われながらも経験し2年生になる事には部員数も8人と増える。
1年生が数人加わればいよいよ部へと昇格が可能なところまでやってきた。
その1年生の公演ではボイコット騒ぎがあったが、黒悟と他のメンバーの協力で無事に終え、今回の騒動で反省した1年生も気持ちを新たに部活へと望む。
そして、文化祭へ向けて夏合宿をするカブキブであった。
合宿で1年生たちの課題が浮き彫りになり、それぞれが特訓を行う事になった。
水帆ちゃんはサッカー部で発声練習をし、トーマはとんぼから理論詰めで演技の話をされる。
その中で唐臼は自分の殻を破れずに一度は退部を申し出る。
唐臼の過去を払拭するために奔走する部長の黒悟とその仲間たちであった。
カブキブ!6
夏合宿を終えて演目も決まり、文化祭の公演に向かって進むのが今回の話です。
現在部員数は11人で指導員もいるので部として昇格が出来ました。
合宿中に文化祭でやる演目は決めていました。
今までのセリフを言って見得を決めるものではなく、物語があるタイプです。
題名も毛抜(けぬき)とヘンテコリンな名前です。
物語自体は簡単な内容でお家乗っ取り騒動の話です。
しかし、この演目をするためには今の部員の数だけでは足りません。
今の問題点を全て洗い出すと実に多くの難関が立ちはだかります
その問題点とは
- 舞台に立つ演者の数
- 演者が増える事で発生する衣装の数
- 小道具を賄えない分を借りる費用
などです。
衣装担当の丸子も相当のやり手ですが、さすがに無理です。
貸衣装屋に相談して学生割引があってもせいぜい2割程度でどうにもなりません。
そんな問題に顧問の遠見先生も部のためだと定期預金を解約してでも金を出す!という始末です。
さらには、去年使えた舞台が改修工事でカブキ部の公演できる場所が無くなってしまうという未曽有の問題も発生します。
果たして2度目の文化祭はどうなるのかが?
ここを読んで欲しい!
問題が山積みで大変そうですが、様々な所から援助が来ます。
衣装担当の丸子には手芸部のメンバーが加わり、演者不足は体操部や他にも参加します。
そして、学生ではどうしようもない資金問題は大人たちが悪巧みで解決します。
この6巻で一番の見どころは部長の黒悟と親友のとんぼの初のケンカです。
本作では黒悟ととんぼは最強のコンビです。
黒悟はいつもとんぼに助けられ頼りにしていました。
とんぼも黒悟のやる事に嫌とは言わず、むしろ楽しんでいる。
そんな2人がまさかの喧嘩をしてしまいます。
原因は夏合宿の最後の夏祭りの演劇で起こりました。
その時に外野からトラブルがあって演劇は中止になり、警察沙汰にもなります。
その原因を作った人間に関して黒悟ととんぼで意見が食い違っていました。
ほんの些細な事から2人の関係はギクシャクします。
西川清のように「仲良うしたら、ええやないか!」と言いたくなる場面です。
この最強コンビなしでカブキブの100%の力は発揮できません。
カブキブ!6を読むなら↓
最後に
いよいよ次の7巻でラストです。
楽しかった本作品も終わりが見えると寂しくなります。
終わらなければ良いのに!と思いますが、有限だからこそ輝くものだと思っています。
最後のカブキブの晴れ舞台を大いに楽しみます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。