おはようございます。
台風の影響で場所によっては大雨になっています。
私は不要な外出はせずに家に籠っています。
台風の時は風が強く傘が機能しない事が多々あります。
台風が早く過ぎ去って欲しいですね。
さて、今日は読書感想文の回です。
もくじ
民王
久しぶりに池井戸潤先生の作品です。
今回は銀行ではなく政治家が主人公のお話です。
表紙に俳優の遠藤憲一さんと菅田将暉さんが手を挙げているので親子で政治をやる話だと思っていました。
ところが、読んでいくと政治的な部分よりも現実ではあり得ない内容で引き込まれる作品でした。
面白かったポイント
本作品で驚くのは政治家親子が敵の陰謀により中身が入れ替わってしまいます。
首相である武藤泰山と息子の武藤翔が交換され、首相となった翔と大学生となった泰山がドタバタが始まります。
大学生が一国の首相になり、国会で答弁をするも原稿の漢字が読めずに赤っ恥をかく。
一国の首相が大学生となり、就職面接で企業に言いたい放題言われて我慢する。
とお互いの立場を何とか取り繕います。
この中で銀行の面接があり、ここで半沢直樹シリーズのような銀行の論理で相手をねじ伏せる底意地の悪い面接官をやり込むシーンは留飲が下がります。
最初は嫌だったお互いの生活も少しずつ慣れてくると板についてくるのも良かったですね。
大学生の学生が政治のなんたるかを世論に惑わされずに演説するシーンも熱くなります。
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最後に
本作品は政治家の話ですが、堅苦しい感じはなく一気に読める作品です。
政治家として大きな目標を掲げた人もいつしか業界の色に染まり、利益や権力に動くようになる事を指摘しています。
それだけ金の力は強く人間の目を曇らせるのでしょう。
これは他人事ではありません。
私はお金に使われない人間でいたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。