こんばんわ
今日は介護施設で利用者が亡くなる事件がありました。
その事について思った事を書いていきます。
もくじ
事件の内容
名古屋の特別養護老人ホームで81歳の女性が亡くなりました。
短期入所で来られたその女性は翌朝の7時半頃に看護師が容態がおかしい事に気が付き、病院に搬送後死亡を確認した。
捜査を進めると両足のスネが骨折していたり、こめかみや胸に内出血があったそうです。
その時間に勤務していた職員に事情聴取をすると容疑を認めているとの事です。
悲劇は繰り返される
まず亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。
このような事件は昔から少なからず起こっています。
そして、この事件を見て私は他人事とは思えないと考えています。
私も過去に介護施設で働いていました。
仕事の内容としては決して難しい内容ではありません。
残業も日に15分程度で許容範囲と言えるでしょう。
施設の人材不足は日常茶飯事ではありましたが、他の施設には恵まれていると思います。
それでも私は1年で仕事を辞めました。
仕事を辞めた本当の理由
介護の仕事を辞める時に他にやりたい仕事があるからと管理者に伝えましたが、実は違います。
私もこの事件のような出来事をいずれ起こすかもしれないと思っていたからです。
どれだけ穏やかに過ごそうと思っても、現場ではそんな事は出来ません。
私の施設では夜勤の時間が18時間(うち2時間休憩)でした。
この長時間勤務中に起きてくる利用者を部屋に戻して寝かせ、定時になれば巡回をし、朝になれば一斉に支度を整えます。
こちらの意図した通りに動く利用者もいますが、ほとんどは同じ事を繰り返します。
やはりイライラが募ってきます。
私のシフトでは夜勤の仕事が月に5回ありました。
仕事だからと自分に言い聞かせますが、夜勤をする度に同じストレスを感じそれが段々と積もり募っていきます。
私はいずれ事件になると思い、その前に退職しました。
私は二度とこの業界に戻らない
介護の仕事は慢性的に人材不足なので引くて数多な状態です。
私の施設でも大丈夫?と思えるスタッフが何度も入社し、結局辞めていきました。
その様子を見ていつでも戻って来れる職場だと言えるでしょう。
ただし、私はいずれ事件を起こすと予測が出来るので再就職の場として選択肢に入りません。
介護の仕事をする上で辛かった点は他にもあります。
私にとってこの仕事にはやりがいが少なかった事です。
利用者の多くは終の場所となるために、これから衰弱していきます。
なので、成長をするという喜びはほとんど目にする事はありません。
どんどんと弱っていく方々を見て元気になるわけがありません。
唯一、気力の糸を繋いでくれるのが利用者の「ありがとう」の言葉です。
この言葉にどれだけ救われたか、わかりません。
最後に
高齢者介護の仕事に従事される方はどうぞ心穏やかに仕事をされる事を願っています。
どれだけ人間が出来た人であっても精神、肉体共に疲れてしまうと何が起こるかわかりません。
このような事件が無くなるには今の人材不足の解消が有効ですが、施設もギリギリの運営をしているため望みは薄いです。
なので、どうか日々のストレスを無くすようにしてください。
有給休暇という制度も活用しましょう。
それでも気持ちが落ち着かない時は辞めるという選択肢もあります。
事件を起こしてからでは遅いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。