おはようございます。
今日は読書感想文の回です。
もくじ
童話ってほんとは残酷
前回の本はグリム童話でしたが、今回も同系等の内容です。
昔よく聞いた話はめでたしめでたしで終わるはずなのに残酷な終わり方をするとイメージが変わります。
中には救いようのない終わり方をするものも多く後味の悪さは抜群でした。
そして、主人公になる人たちは清廉潔白で悪い人に騙されるという話が多かったのですが主人公側も性格がひねくれている場合もあるのは興味深いですね。
本書の面白かった話
〇白雪姫
白雪姫のお話は王女様が鏡に綺麗なのは誰?と聞いて白雪姫と答える事から物語が大きく変わります。
自分が一番綺麗でないと知った王女は怒り狂い、白雪姫に暗殺命令を出します。
なんとか生き残った白雪姫でしたが、鏡が白雪姫が一番綺麗だと言うので王女は探し出して自らの手で毒リンゴを与えます。
白雪姫は毒りんごによって永遠の眠りにつきますが、どこぞの王子様の口づけによって生き返ります。
めでたしめでたしでは終わりません。
王子と白雪姫は結婚し盛大なパーティーをします。
白雪姫が生き返った事を知った王女はその真偽を確かめるためにパーティーに参加します。
そこで王女は姫暗殺の容疑で捕らえられ拷問にかけられます。
その拷問とは火で焙られた鉄の靴を履くというものです。
王女は泣いて白雪姫に命乞いをしますが、相手にされる事なく兵士たちによって無理やり靴を履かされます。
〇三匹の子豚
三匹の子豚のお話は長男がわらのお家、次男が木のお家、三男がレンガのお家で暮らしています。
そこへ狼がやってきて長男次男のお家は吹き飛ばされて三男のお家に逃げ込んで無事に撃退するお話です。
しかし、なぜ豚の三兄弟は自分のお家を建てたのでしょうか?
それはお母さん豚がもうこの子たちを食べさせる事は出来ないから家から追い払う所から始まります。
そして、本書では家を吹き飛ばされた兄と次男は狼に喰われてしまいます。
最後の三男だけは家が飛ばされずに狼を撃退し、その狼を逆に喰ってしまいます。
〇アリとキリギリス
夏の間に食料を蓄えたアリと楽しんで過ごしたキリギリスのお話です。
冬に入り食料がないキリギリスはお腹がペコペコです。
その時にアリを発見し食料を分けて欲しいとお願いをします。
アリはキリギリスに夏の間何をしていたのか?問いただすとキリギリスは怠けていたわけではない、歌を歌っていたのですと答えます。
その答えを聞いてアリはじゃあ、次は踊っていると良いさと言って食料を与える事はしませんでした。
この他にも30話以上がありますが、どれも気味の悪い終わり方が多いです。
確かにこのお話の内容では小さい子に聞かせるには刺激が強すぎますね。
童話ってホントは残酷を読むなら↓
最後に
前回読んだ本と同じような内容の話もありました。
それは蛙の王子様です。
結末こそ違えど姫様の態度は途中まで同じです。
蛙なんかと結婚も友だちにもなりたくない姫様の手のひらの返し方は中々性悪です。
困った時は助けてというのに、いざ約束を果たすと簡単に裏切るというのは本当に胸糞が悪いですね。
これもまた人間の本性だと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。