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”さみしさの周波数”を読んで【参考読書時間:2時間30分】

 

こんばんわ

 

今日は読書感想文の回です。

 

もくじ

 

さみしさの周波数

 

 

 本作品は乙一さんの短編集です。

4つの話が収録されていて、1作品504ページくらいなので実に読み切りしやすい作品になっています。

 

 

本作品の面白かった所

 

 

 〇未来予報~明日晴れればいい~

 

この作品は20歳になった男性が主人公です。

高校を卒業した後に大学進学はせずにアルバイトをして過ごしています。

そんな彼はある女性の事が気になっています。

その女性は幼馴染なのですが、今はどうしているのかわかりません。

なぜ、その女性が気になっているのかは小学生の頃に遡ります。

小学生の時に転校生がやってきました。

しかし、転校生は学校を休んでいました。

主人公が気になる女の子が家が近所だということで転校生の人の所へ届け物に行くのですが、家に入るのを躊躇している所に主人公が登場しインターホンを勝手に押します。

転校生の子が玄関から出てくると、2人を急に家の中に誘います。

そして、自分には未来予知が出来る事を教えます。

当たる時もあれば当たらない時あるので、主人公は話半分で聞いていましたが段々と面白くなってきました。

その日から2人でよく転校生の人の家に行く事になります。

そして、ある日の帰りに転校生が未来予知をします。

「お前たちどっちが死ななければ、いつか結婚するぞ」

2人は驚き、転校生その様子を見て笑って部屋に戻っていきました。

この後の2人が恋愛に発展するのか悩ましい所がおススメです。

 

 

 〇失はれた物語

 

この物語を読んで私は今の生活を感謝しなければならないと思いました。

それだけ辛い話です。

主人公である男性は家庭を持っています。

子どももいて、たまに夫婦喧嘩もするありふれた家族像でした。

そんな彼が車で仕事に向かう時に車の事故に巻き込まれます。

男性が目を覚ました時には視界は真っ黒で体の感覚がほとんどありません。

自分がなぜこうなったのか思い出し、なんとか体を動かそうと試みますが上手くいきません。

その中で唯一動かせたのが、左の指だけです。

外界との繋がりがこの指だけの物語を読んで自分は恵まれているなと感じました。

 

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最後に

 

 

 とても面白い作品でした。

ミステリーもあり、恋愛もあり、孤独なドラマもありで一気に読める作品です。

ただ、短編集なので全て完結しているわけではありません。

もう少し物語を読んでいたいと思わせてくれます。

この後の話は妄想で続けるしかありませんね。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。