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”どんどん橋、落ちた”を読んで【参考読書時間:4時間】

 

こんばんわ

 

今日は読書感想文の回です。

 

もくじ

 

どんどん橋、落ちた

 

 

 本作品はミステリー小説です。

しかも、この作品は挑戦型となっており、読者に犯人を当ててもらうように作られています。

面と向かって挑戦されると逃げるわけにはいきませんよね。

探偵になるには洞察力、観察力、細かい部分になぜ?を持つ事が実に重要なのかを知りました。

 

 

本作品で面白かった部分

 

 

 本作品で一番興味深く読んだ問題があります。

その問題に登場する家族の名は伊園家、家族構成はこちら

 

民平・・父

常・・母

松夫・・婿養子

笹枝・・長女

和夫・・笹枝の弟

若菜・・笹枝の妹

樽男・・松夫と笹枝の子ども

タケマル・・飼い猫

浪尾盛助・・民平の甥

妙子・・盛助の嫁

育也・・盛助と妙子の子

島田太郎・・和夫の友人

 

ここまで読んだ方で察しの良い方は気づいたでしょう。

某アニメを彷彿させる面々です。

しかも、この方々の半生がカオスな状態になっています。

まず、冒頭のシーンですが笹枝が何やら注射器を自分の腕に当てている所から始まります。

自分の抑えられない感情を鎮めるために薬をやっているのです。

その発端は数ヶ月前に遡ります。

”常”が普段通りに買い物に行った先でいきなり包丁を取り出し、暴れ回りました。

完全な通り魔のようになり、道行く人を殺傷し警察に取り囲まれて最後は自らの首に包丁を突き立てて絶命します。

 ここから伊園家の崩壊が始まります。

まず民平は妻であった常の狂人の様子を知って平凡な生活を失い、酒、ギャンブルに溺れ闇金に手を出して行き場を失って最後は路上に冷たくなって死亡していました。

松夫は一家の大黒柱を失って精神的に追い詰められ、その逃げ場として会社に愛人を作り、家庭を顧みる事はなくなりました。

和夫は高校へ進学すると落ちこぼれまっしぐらとなるが、入学当初は家族の支えがあって何とか踏み止まるも両親の異変から不良へと変貌し、タバコを始め、悪友との付き合いを深めていきます。

若菜は不運な事に道端にいた子猫を助けるために飛び出すも、トラックが避けきれず両足の膝から下を失い絶望の淵に追い込まれ、家に引き籠るようになります。

樽男は家庭の事情や「~です」という語尾を馬鹿にされ、イジメられるようになります。

そのような家庭環境のために笹枝自身もクスリの力を借りて何とか耐えている状態です。

もはや救いようのない状態になっている一家です。

この問題における事件、そして結末は非常に興味深いものになりました。

 

 

最後に

 

 

 私は全5問中、完璧に正解したのは0でした。

惜しい部分はありましたが、観察力が足りずに答えに行く着く事はありませんでした。

非常に悔しい結果なので、またこのような挑戦型の本を読みたいと思います。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。