こんばんわ
今日は読書感想文の回です。
もくじ
山田先生の作品
本作品は山田悠介さんの著書です。
あそこの席は表紙を見るとおどろおどろしいです。
そのため、ホラー系の小説だと推測できます。
私が初めて山田先生の作品を読んだのはドアDでした。
ドアDは脱出ゲームのようですが登場人物の多くが救いようのない状況のホラーでした。
あの読み終わった後の気味の悪さが堪らないという人がいるかもしれません。
果してあそこの席はどうなのでしょうか。
あそこの席
瀬戸加奈は高校生になる女性です。
彼女は父親の転勤で私立の中高一貫の学校を離れ、静岡のとある学校に編入します。
仲の良かった友だちとお別れ会をし、名残り惜しい気持ちもありましたが、いよいよ新しい学校に行く事になります。
加奈の頭の中は新しい学校では友だちが出来るだろうか?と不安がありました。
教室に入ってみんな視線に緊張しながら、先生の指示で席に着きます。
学校の授業が終わり加奈の心配はすぐに無くなりました。
加奈はその日に同級生からカラオケに行こうと誘われたのです。
喜んで参加する加奈、暖かく迎えてくれたみんなはすぐに友人になりました。
しかし、加奈の新しい学園生活はここから急転直下していきます。
加奈は新しい学校で友人も出来て楽しく過ごしていました。
そんな加奈の所へ宛先人不明で切手の無い茶封筒が届きました。
その中身は加奈の写真が10枚入っていました。
そして、翌日も同じ封筒が届きます。
実は加奈はある噂を友人から聞いていました。
その噂とは、加奈の座る席が呪われているという噂です。
その席に座った生徒の1人はノイローゼになり学校を退学、1人は行方不明、1人は自殺をするというものです。
この事実と今の現状を見て加奈はだんだんと疑心暗鬼に陥っていきます。
本書の面白い所
本作品はホラーですが、幽霊などの怪奇現象が主でありません。
なぜ加奈の座っている席が呪われているのか調べて行くと徐々に真相が見えてきます。
過去3人の人物がなぜ呪われたような目に遭ってしまったのか。
そして真相に近づくにつれ徐々に呪いの魔の手が加奈に忍び寄ります。
話を読んでいくうちに徐々に人間のおぞましい感情が見えてきます。
そして、一番最後の部分がまたしても気味悪さを醸し出しています。
あそこの席を読むなら↓
最後に
真相に近づくにつれて読むスピードが速くなりました。
読み終わった感想は頭の片隅に黒い小さいものが残っています。
さすが山田先生の作品です。
私は数日経てば忘れるタチなので良いのですが、気になってしょうがない人にはおススメできません。
ここまでお読みいただきありがとうございました。