こんばんわ
今日は読書感想文の回です。
もくじ
人形はライブハウスで推理する
本作品は腹話術師の朝永嘉夫と人形の鞠夫が事件を解決するミステリー作品となっています。
ただし、視点は妹尾という女性が主となりストーリーが進んでいきます。
この妹尾さんは幼稚園に勤める女性で朝永さんとは恋仲です。
そんな2人と1体の繰り為すちょっと変わったミステリーのお話です。
面白かった所
本作品には様々な事件が発生します。
行方不明の人を探したり、殺人事件だったりと全部で5つか6つはあったと思います。
ただし、そのほとんどが短い事件のために練りに練った密室のトリックなどはありません。
そのためじっくりと文を読んでいくと自分でも謎が解けるような内容になっています。
特に面白かった事件が妹尾さんが小学3年生の時の思い出の事件簿です。
妹尾さんの過去の話になり、人との距離を一定に保つという性格だった彼女は女の子から八方美人と揶揄されて総スカンされていました。
その当時は男子と遊ぶ事が多く気にならなかったのですが、女子生徒の中で唯一妹尾さんと話してくれる人がいました。
その人とは真理ちゃんという子です。
真理ちゃんとは気が合い、よく遊んでいました。
その様子を見て徐々に女子生徒の誤解も解けて、いつしかみんなと仲良しに戻りました。
しかし、そんな仲の良かった真理ちゃんと喧嘩別れをしてしまう出来事があります。
真理ちゃんは転校し、その後会う事も無く時が進んでいます。
彼女の過去の謎を見事に解いた話は面白かったです。
本書はミステリーとしての要素も面白いのですが、朝永さんと妹尾さんの関係が進んでいく部分の方がより気になります。
それもそのはずで本作品は続き物で今回の作品で3作品目とあとがきに書かれていました。
どうやらスタートしてから2人は出会い、徐々に仲が進展し本作品でついに結婚するかどうかの話まで進みます。
なので、事件で時間軸が少し止まり、その後に物語の進行される非常に先が気になる作品でした。
最後に
続き物を途中から読むと前後がどうしても気になります。
後の進展も気になりますが、前の出会いはどうだったのかも知りたくなります。
また読む作品が増えたのでありがたいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございした。