こんばんわ
今日は読書感想文の回です。
もくじ
空色メモリ
本作品は高校が舞台です。
主人公は涌井陸という男の子で体重はなんと95.6キロの巨漢です。
なんと私が高校に入学した時とほぼ同じ体重です。
彼は特に非凡な才能はなく、授業を受けて無難に過ごしています。
授業が終わった後は文芸部の部室に入り浸り河本博士と一緒に過ごします。
河本博士はメガネをかけてあだ名は名前の通りハカセで文芸部の部長であり、唯一の部員です。
陸は毎日入り浸っているのに文芸部には所属していません。
部室でハカセは本をずっと読み、陸はパソコンで作業をして夕方6時になると部室を閉めて帰るという高校生活でした。
物語は陸が2年生になった所からスタートします。
新学期になり各部活には新入生獲得に躍起になっています。
文芸部は存続危機を乗り切るために新入部員獲得に奔走は・・・しません。
ハカセは人付き合いが得意ではないため積極的に勧誘はしていませんでした。
しかし、そんな文芸部に入部希望者が登場します。
新一年生でしかも女子!名前は野村愛美という小さなメガネを掛けています。
2人は「えっ!本当?」と口を揃えてビックリしました。
新入部員が加わり、今までと雰囲気が変わった文芸部で繰り広げられる青春物語がスタートします。
本書の面白かった所
陸は私よりも男前です。
それは見た目とかではなく、行動力です。
陸は高校時代の私と同じように太っています。
しかし、彼は過去になんと女の子に告白をしていました。
仲良く話していた女子に可能性を感じた彼は思い切って告白し無残に散っています。
彼はなぜ無理なのか食い下がって聞き出します。
「涌井君ってデブじゃん、私は普通の人が良い」
一撃必殺で轟沈の言葉ですね。
結果はどうであれ、私は陸が羨ましいです。
高校時代にもう少し勇気があったら、もう少し馬鹿になれたらと思い返す事ばかりです。
できないかもと悩むだけで行動をしなかった私にはこの小説のようなドラマはありませんでした。
そういう意味でこの小説は過去の自分をやり直すストーリーとして読めたのかもしれません。
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最後に
久々に青春ものを読みましたが、やはり良いですね。
特に最後の最後に陸がある人に告白するかもというシーンは、どっちに転んでもおかしくない状況です。
またいつか読み直そうと思える作品です。
ここまでお読みいただきありがとうございした。