おはようございます。
昨日は家に籠ってパソコンを睨んでいました。
年末用に買ったゲームで英語版の作品を仕入れたのですが、全く意味がわかりません。
ゲーム自体はどういうものかわかるのですが、ボタンの意味がわからず適当に触っていました。
藁にも縋る思いで説明書を読んで単語は多少読めても文章として読むには難解です。
こんな事になるなら高校生の時に英語の勉強をもう少しまじめにやっとけば良かったと思っています。
今日のブログは今朝読み終わった本の紹介です。
目次
夜のピクニック あらすじ
本作品は前回の6番目の小夜子に続き恩田陸先生の作品です。
舞台となるのは高校3年生の学校の行事での話です。
この学校には修学旅行がなく、変わりに1年から3年まで全校生徒が参加する”歩行祭”というイベントがあります。
金曜日に学校を出発し土曜日の朝に目的地に到着するという単純な内容です。
80㎞を歩くというイベントなので毎年、救護バスに乗ってリタイアする生徒もいるほど過酷なものです。
しかしこのイベントは高校3年生にとっては学校行事の最後のイベントとということもありなんとしてもクリアして終わりたいと思う生徒が多く、歩けなくなっても頑なにバスに乗る事を拒む生徒もいるほどです。
この作品の主人公の1人甲田貴子はこの歩行祭にある賭けをする事にします。
その賭けはある人に話掛けて返事をもらうだけ。
なぜ、そんな賭けをしようと思ったのかは彼女の出生に秘密があります。
彼女は母の手1つで育てられた母子家庭です。
彼女はお父さんとの思い出はありません。
そのお父さんとの関係を握る人物が同級生で同じクラスの西脇融(にしわき とおる)です。
その融とは同じ学校で1年、2年とクラスが違ったため話す事もありませんでした。
なので貴子はそれまで平穏無事な高校生活を過ごしています。
しかし、3年になってまさかの同じクラスになり気にはしないでおこうと思っても視界に入りお互いに何となく気にするようになります。
このまま学校を卒業して二度と会わないで済むと思っていたに・・・
彼女はこのまま終わるくらいならある賭けで決めようと決心します。
そのわだかまりを解くためにもこの歩行祭の賭けに勝ったら、ある秘密を打ち明けて話をするのだと貴子は決めていました。
そして、歩行祭が始まります。
歩行祭の前半はクラス毎の団体歩行をします。
夜中の2時まで歩いた後は自由歩行となりクラスで団体ではなく友だちなど仲の良いメンバーでゴールまで目指します。
貴子は誰にも知られずに賭けを始めます。
オススメポイント
高校生にとってイベントは大切なものです。
しかも高校3年生はもう次はないので、その思いは人一倍大きいです。
最初に読んだ時は何とも苦痛なイベントだろうと思いましたが読み終わってみると、修学旅行に匹敵する程の中身の濃いイベントだと感じます。
歩行祭の序盤の和気あいあいといした雰囲気、夜になって段々と疲労も積み重なり辛い時間帯、一日目の終了の後の残りの自由歩行とゴールへの達成感これだけ感じる行事は中々ありません。
この作中で体験している生徒たちは心身ともにタフです。
私がもし参加していたらと思うとぞっとしますが(笑)
この作品は高校生が主役ということですが、登場人物が実に優しく気遣いのできる良き友だちが多いです。
特に、中盤から登場する高見光一郎という生徒は良い味を出しています。
彼のような人がクラスに居たら楽しいだろうなと思うほどです。
彼の登場場面はクスっと笑わせてくれます。
最後に
祭りの終わりはいつも悲しくなります。
それまでの喧噪がなくなり、現実へと・・次へと進まなければならないからです。
やり直しはできません。
だったら次で挽回すれば良いのです。
今回の作品を読んで私はそう思いました。
今日を振り返って良い日々だった思えるよう過ごしたいものですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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