こんばんわ
久しぶりの出勤前のコンビニでの立ち読みはどれから手をつけようか悩み浪花金融道のワイド版を読んでいました。
明日はトリコを読む予定です。
トリコはリーダー伝たけしを書いた島袋先生が書いた作品でこの年になって初めて読みましたが、面白いですね。
単なるバトルではなく、その後の食材の美味しいそうな調理方法も見てて食欲を掻き立てられます。
しかし!!
今日は漫画の記事ではありません。
目次
恋文という作品を読んで
この作品は連城三紀彦先生の書いた5つの短編が入った小説です。
タイトルだけ見て購入したので時代背景などは全くわかっていませんでした。
先生の出生が1948年ということもあり、読んで見ると中学生の頃の教科書に出てくるような感じがします。
この時のAさんの気持ちを表す文章を示しなさい。という問題を自分で作りながら読んで1人で笑っていました。
隣に座っている人が気が付きそうだったので咳払いをして誤魔化しました(笑)
お気に入りの作品
5つの作品の中で特に読んでて思い出すのが、”紅き唇”です。
この作品の主人公である和弘が不運からようやく復活した場面から始まります。
和弘は、勤めていた会社が倒産し結婚したばかりの妻が亡くなる上にさらにダンプに轢かれるというスペシャルなくらい不幸のどん底からようやく復帰し中古車で仕事をしています。
そんな彼はある女性と一緒に暮らしています。
その女性は亡くなった妻の母タヅです。
タヅは亡くなった娘とは別にもう1人子どもがいて、そちらで過ごしていました。
その夫婦にも子どもがいて、小さい時にはタヅが面倒を見ている事で平穏無事に過ごしていましたが子どもが大きくなって手が掛からなくなると夫婦はだんだんとタヅの事を疎ましく思い強く当たるようになります。
タヅも元来勝気な性格のためケンカになれば引くことはありません。
そのままタヅは家を出てしまい、亡くなった娘の元旦那(和弘)の所へと行く事になります。
和弘もタヅの事情を知っていたので追い出すわけにはいかずに一緒に暮らすようになります。
そこから2人の生活が始まります。
オススメのシーン
私は赤い唇の最後のシーンがとても気に入っています。
ネタばれになるので全ては話しませんが、和弘はタヅと暮らしている事に何の問題もありませんでした。
事故をした時に知り合った看護婦と懇ろになりタヅも良い人だと褒めるくらいでした。
そして、タヅは和弘へ再婚を勧めます。
しかし、タヅの生来の勝気な性格が問題で新しい彼女とケンカをするようになります。
和弘はタヅも新しい彼女も大事なので様子を見る事にしますが、その溝はどんどん深まる一方です。
タヅはケンカはしているが、新しい彼女は和弘に惚れていると言います。
それでも煮え切らない和弘のために2人の仲を取り持つために奔走するタヅがなんだか憎めない人に映ります。
最後に
この記事で紹介した紅い唇以外の作品も短いですが読み応えのある作品でした。
純粋な恋愛というよりは、どちらかというと昼ドラのテイストがある小説ですね。
次に読む作品は久々の池井戸潤先生の作品です。
勧善懲悪のような分かり易い図式なので序盤に追い込まれてそこから這い上がる部分はきっと胸が熱くなるようなシーンがあると思っています。
今年は小説も良いですが、他にもいろんな本を読んでいきたいと思います。
ブログのネタにもなるので助かります(汗)
遅い時間の更新になり申し訳ありませんが、今後ともよろしくお願いします。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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