こんばんわ
今日は、ビジネス書を呼んでもデキる人にはなれないという本を読んだ感想を書きます。
今日の記事の内容
ビジネス書の恐ろしきフォーマット!
まず、私が読んで納得した内容です。
ビジネス書にはある書式がある事をご存じですか?
そのフォーマットが乱用されて、中身の薄いビジネス書籍が多く出回っている事が挙げられています。
ビジネス書のフォーマット
- ざっくりとした問題提起
- 歓迎、鼓舞、、共感や仲間意識
- 問題の対処と目標設定
- 目的意識の強化、実際の行動について
- 継続のメリット、意識の重要さの強調、時間コスト面など
- 激励、送り出し
と大まかで6段階で構成されています。
素人が作るビジネス本の真似事
これを私が”料理を趣味にする”で例文を作ってみます。
1.
料理をやってみたい人が多いと思います。(問題提起)
スーパーの総菜は飽きたから、自分でも作ってみようと思う人は多いはず。
2.
仕事が終わった後、休日は他にやる事があって中々出来ませんよね(共感)
私も最初は疲れたとか時間がないと理由をつけて結局いつものスーパーの総菜を買っていました。
3.
そもそも料理をする時間が無いという人は、家に帰ってから不要な事に時間を使っていませんか?(問題の対処)
私自身もよくよく考えてみると、家に帰ってYouTubeをダラダラ見たり、ゲームをしたりとどうでも良い時間を過ごしていました。
4.
本当に料理をしたいと思うなら、疲れているからとか時間がないと言って先延ばしにしてはいつまでも始まりません。(目的意識の強化)
最初の一歩が出れば後はスムーズと行動が出来るはずです。
5.
料理が失敗しても安心してください(継続のメリット)
初から料理が上手に出来る人はそんなに多くいません。
何度も失敗を重ねる内に、対処法も自然と身に付きます。
料理を繰り返し作ってくるうちに、この料理にはこの素材が合うかもと閃きが出てきたり、在り合わせで美味しい御飯が作れる楽しさも出てきます(意識の重要さ)
今まで、仕事後にダラダラと過ごした時間と料理というスキルを身に付けられるたった1時間は今後の人生においてどちらが有効でしょうか?(時間やコスト)
6.
ここまで読んだあなたならもう迷ってはいないはずです。
自分で作った料理は何倍も美味しいですよ。
明日の献立は、いつもの総菜ではなく自分で食べたいと思った物がテーブルにあるはずです。
と、こんな感じで作れます。
これが多くのビジネス書の戦術です。
問題提起→相手に寄り添う→問題に立ち向かう という流れがあるため自然と耳を傾ける手法です。
これで少しでも料理をしようと思って頂けたら成功です。
わずか15分程度で素人の私でも作る事が可能です。
文を書くプロがやればもっと上手く表現をする事でしょう。
というように、誰でも作れてしまう部分がある恐ろしい分野です。
ビジネス書が溢れる3つの理由
1.書籍が売れない時代になった
紙媒体の書籍の売り上げが本書のデータによれば、
1996年 2兆6564億円
2010年 1兆8748億円
と不況の影響で本が売れない時代になってきました。
一冊数千円の単行本を出しても売れません。
そこで、出版業界も薄利多売の路線へと変更をします。
価格を落とす反面、今まで1ヶ月10冊しか出さなかった出版社も20冊を出し、とにかく多くのアイテム数で勝負を始めます。
そんなビジネス書は不況の時代に読者の不安にマッチする形で出版業界に台頭します。
2.年収が多い人ほどビジネス書を読む人が多かった
成功者は本を読む人が多いというデータがあります。
過去1年間のビジネス書を1冊も読まなかった割合
年収500万円以下 56% 平均 5.8冊
年収500万円以上 36% 平均 2.3冊
この数字を見れば確かに年収の差によって差がある事がわかります。
過去の成功者も多くの本を読んでいたり、愛読書を持っていたりします。
3.読者の漠然とした不安を煽る
不況の時代に生き残るためには、どうすればいいのか?
効率的な仕事をする方法はないのかと仕事術に関する悩みは絶えません。
このままでいいのかという漠然と根拠の無い不安があり、その解決策を見出すためにビジネス書と言うヒントがあるわけです。
特に成功者たちの書かれた本は実績もあり、多くの人たちに注目されています。
成功者の後を辿れば失敗する可能性は低くなると考えるかもしれません。
真に出来るビジネスパーソンになるためには
なぜ、ビジネス書を読むだけでは、出来る人にはなれないのか。
簡単!すぐ出来る!と書いてありますが、世の中そんなに簡単に出来ている人は早々いません。
フォーマットの最後にあるように、励まして送り出す事はしますが後はご自分で頑張ってくださいとなっています。
ビジネス書は成功者の疑似体験であり真似事です。
マネは成功への近道ですが、道中に必要な経験(失敗、試行錯誤)をカットしています。
この経験をカットする事が効率的に見えて実は、非効率の罠だったのです。
自分で苦労して覚えたものは中々、忘れませんよね。
逆に人に教えてもらって上手くいった事は、すぐに忘れてしまいます。
急がば回れです。
良いも悪いも経験しないでどっちが良いかは決められません。
この本に書いてあるから絶対だ!という考え方では著者の信者となり自分の考えをもたない悲しい人間になってしまいます。
真に出来るビジネスパーソンは知識を吸収するのに貪欲なのです。
いろんな人に出会い話を聞く、試行錯誤を重ねる、その中に本を読むという1つの選択肢があるだけなのです。
本書で紹介されているオススメのビジネス書
貪欲に知識を吸収するのは良いですが、人間に与えられた時間は1日24時間しかありません。
それに、ビジネス書が溢れる理由でも書きましたが出版業界の薄利多売の行動により質の低い二番煎じ的なビジネス書が巷に溢れているそうです。
そんな中で本書で進められているビジネス書を紹介します。
失敗から学び、成功へと繋げていったのか。優れた決断力と論理的思考などが盛り込まれた一冊です。
駆け出しのヒルが25歳の時から20年の歳月を掛けて成功者たちの話をまとめ上げた一冊です。
まんがでわかる D・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」 (まんがでわかるシリーズ)
人を動かす3つの原則、人に好かれる6原則、 人を説得する12原則、人を変える9原則など自己啓発本の元祖と言える一冊です。
最後に
個人的に面白かった部分は、性欲は人間の最も強いものである。この欲望に駆られる時に人間は日常的なレベル以上の創造力、忍耐力、勇気、意思の強さを発揮するという本を紹介していた所です。
確かに性欲の強い人は行動力も比例して溢れていますよね(笑)
私はビジネス書を買って、読まずに気持ちよくなってしまうダメ人間でしたので本書に書かれている人よりも悪質だったかもしれません(笑)
幸いにして文庫本の推理小説や半沢直樹シリーズの文庫本のおかげで本を読む事が好きになり今回のような本に巡りあえました。
ビジネス書も読みつつ、他にもチャレンジをする事が大事なのはわかりました。
後は、以前の記事のように3日坊主にならないように自己管理をするだけです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。