会社に頼らないで生きるブログ

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”「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?”という本を読んで【参考読書時間:2時間30分】

 

こんにちわ

 

今日は読み終わった本の感想を書いていきます。

 

今日の記事の内容

 

 

年金未納の実態

 

 

 年金は未納が多く、納めていても将来貰える分少なくなるのではないか?という考え方を私もしていました。

その理由は、年金の運用失敗、私的流用、少子高齢化による年金受け取り額の低下という印象の悪いニュースを見ているからです。

悪いニュースは確かに興味をそそられるので記憶にも残りやすいです。

では、実際の数字はどうなのかとなるわけです。

 本書によれば、年金未納をしている人がおよそ3割という数字で漠然と多いような印象をあえて与えているとの事です。

実際は100%中の5%の人が未納となっているだけです。

就業人口が6000人とすれば約300万人の方が支払っていないのが実態です。

となれば、年金未納問題の約3割とは何の数字なのか?って思いますよね。

サラリーマンの人は給料が支払い日には自動的に天引きされるので未納にはなりません。

なので年金未納が可能になるのは、サラリーマンではない個人事業主となります。

その人口が1000万人程度です。

約3割とは個人事業主を主に指しているわけです。

確かに3割は間違っていませんが、母数が6000万と1000万では違います。

6000万の3割だと約2000万人、1000万だと300万人です。

これは一種の情報操作ですね。

与えたいイメージに向かって情報を伏せているわけです。

 なので、いくら年金未納者が増えたとしても5%前後の人たちなので年金自体が破綻する事は考えられません。

しかも、現在の少子高齢化に伴って現役世代の年金負担が増えているとの事ですが今は政府が半分負担しています。

サラリーマンならさらに会社と折半するので25%程度の負担率です。

そう考えれば、不安が多少は解消されると思います。

 そして、この年金未納問題の問題点である未納者は老後が大変になります。

年金は未納をしている場合は減額され、1回も納めない場合は受給年齢になっても1円も

年金を受け取る事は出来ません。

払う事が出来ない場合は、免除、減額と支払い負担を減らせる事が出来るのでほったらかしにせず、対処する事が肝心です。

 

 

年金と生活保護

 

 

 ここで年金未納の1つ抜け道があります。

年金未納を続けて、生活困窮になった場合に生活保護を申請して生活費を13万円受け取るとします。

年金生活者が同じように生活保護を受けた場合は、年金で月7万円を受け取った場合は生活保護費として6万円の支給となる事です。

年金だけで生活ができない人も一度も支払わない人も同じ金額しか生活保護費を受け取れないような制度では生活保護の制度として問題があるとなっています。

今の16000円程度の基礎年金の負担を40年間してもしなくても同じじゃないか!と考える人が増えるような不公平はあってはなりません。

 

 

本を読んだ感想

 

 

 年金問題に関しては、未納の実態を確認できたことはありがたい内容でした。

将来の大切な収入源なので考えを改める事が出来ました。

しかし、年金だけで生活は到底できないのも現実です。

将来の貰える金額が増えるかもしれないとのことですが、今は政府と個人の負担が半分になっています。

この政府の負担が0にならない限りは、受給額が増加するというのは考えづらいです。

なので、今の基礎年金の満額780100円で1カ月に平均すると約65000円です。

この金額だけで生活はほぼ不可能です。

多くの方が貯金を切り崩し、なくなれば仕事をするか家族に面倒を見てもらうか生活保護を受けるかの選択になります。

やはりサラリーマン1本では厳しい現実が待っているようです。

これからも副業を続けようと思える年金問題の話でした。

 

数学的思考

 

 本書は年金未納の問題を取り上げてありますが、それ以外にも数学的思考に関する事も書かれています。

むしろ本題は数学的思考に関する事です。

数学的思考とは、理論を立てて考える事です。

 

A=B、B=CならばA=Cとなります。

A:少子高齢化により年金に対して不安

B:3割が年金未納

C:年金崩壊

 

しかし、Bの3割には裏に隠された数字があり実際は全体の5%です。

となれば、B=Cは成り立たない事になります。

 

今回の年金未納問題のように未納者3割という数字だけで判断すると全体の数字を見誤る事になります。

本質を見抜くためには、相手の情報を鵜呑みにせず面倒でも知る努力をする事です。

もしかすると隠れた言葉、数字が裏にあるかもしれません。

「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ (扶桑社新書)

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最後に

 

 

 今の世の中は必要以上の情報が出回っています。 

真偽を確かめるのは他人ではなく自分です。

本書の中で宝くじの行列はなぜ出来るのか?という項目があります。

宝くじは還元率が50%を下回ります。

10000円投資した時点で5000円以下になって返ってきます。

それでも、多くの人は宝くじの最大数億円という破格の当選金額に引き寄せられて購入します。

しかも、高額当選が出た売り場は混雑を極めます。

これにもカラクリがあります。

高額当選者が出たという口コミで宝くじ売り場には人が殺到し、その中でまた当選者が現れます。

しかし、当選の数は決まっています。

多くのくじを売った所で当選者が出やすくなるのは当然です。

その反面、はずれクジを購入した人がそれ以上に多いのが現実です。

というように、でたらめな運否天賦に人生を任せると勝たなくてはいけない勝負に自分に自信が持てなくなるかもしれません。

 

自分の行動を決めるのは自分です。

 

ここまでお読みいただきありがとうございした。