こんばんわ
今日は、休んで寝ていたのでブログがこの時間になってしまいました。
休んだおかげで集中力も戻り仕事もしっかりと終える事ができ一安心です。
今日は、またまた読んだ本で学んだ事を紹介します。
今回の記事の内容
簡単に、単純に考える 読み終えた最初の感想
この本は2021年2月現在で永世王位羽生善治九段と三人のインタビュアーとの対談の内容が書かれた本です。
対談時の羽生さんの年齢は31歳で今から15年も前に出版されたもので表紙はお若い頃の羽生さんです。
読んでいると、羽生さんよりもインタビュアーの人たちの方がしゃべっているような気もする箇所が多く聞き上手な羽生さんのイメージが読み終わった後の1つの感想です。
それでは、本書を読んで私が、おおおっこれは良いなと思った事については次からです。
私がこの本を読んで学んだ事 3つ
1.教えられる事が習慣になると自分で考えなくなる
将棋の世界では師匠がついても手取り足取りを教えてもらう事はないそうです。
羽生さんも例外なく師匠はいましたが、何かを言われる事はなかったそうです。
自分で学びなさいと言う無言の教えだと考えていると本書では書かれています。
なぜ自分で学びなさいと言うのか?
それは将棋の対決が1対1だからです。
指す人は他の誰でもない自分です。
敗けるも勝つもその先は誰にもわからないから先を読んで進める。
そこでの経験が血となり肉となるわけです。
誰かに教わる事は決して悪い事ではありません。
羽生さんもそうおっしゃっています。
しかし、慣れというものは恐ろしく教わってないものはできません!という答えが出てしまう事があり思考を止めてしまう可能性が問題なのです。
2.経験の本当の強み
経験には良い使い方と悪い使い方があります。
経験自体は必要です。
しかし、経験によって固定観念が出来てしまうのが問題なのです。
〇〇は経験上こうなると決めつけてしまうと思考が停止し考える能力が奪われてしまいます。
この使い方は悪いと言えます。
では、経験の良い使い方とは何か?それは大局感を掴める事です。
羽生さんは20代の時と30代の時の読みのレベルなら20代の頃の方が遥かに出来ていたそうです。
読みのレベルは若い頃に比べ確かに衰えてきますが、経験による勝利への道筋、流れをわかるようになってきたと話しています。
若い頃は何百手も読んで指していたのに、今現在はどういう形が有利になるかを分かれば細部まで完璧に読み切る事はそこまで重要ではない。
将棋の局面で次の最善の一手を探すのは容易ではありません。
しかし、勝利に繋がる局面が想像できればその形に持っていくための手順を考えればいいのです。
この時にどれが良い形かを経験し、問題にぶつかる時の対応力になっていくのです。
経験は思考の手助けをするものなのです。
3.素人のように考え、玄人のように行動する
対談にある大学教授がインタビュアーとして登場します。
その方との対談で、新しい発想を生み出すには素人のような発想が必要と説明しています。
素人の発想は、何もわからないため良くも悪くも自由です。
その発想が経験者なら思いつかない事で実は大事だったり、解決への道筋だったりします。
しかし、素人が全て良いわけではありません。
新しい発想を実現できるかどうかは、玄人による経験が必要です。
羽生さんも実践の場で、過去の例を振り返ってばかりだと閃きが減ってくると話しています。
素人の発想は今までの積み重ねを捨てる決断力を持ち、新たに挑戦する勇気を必要とします。
素人のような発想そして何よりも経験は必要ですね。
最後に
本書を読んで、私も30年間の経験を積み重ねてきました。
その経験でこれはダメだろうと判断する事が多くなっています。
考えが煮詰まった時は、小学生のような発想で気分転換する心の余裕を持てるようにしたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。