こんばんわ
今日は読み終わった本から学んだ事を記事にします。
今回の記事の内容
なぜこの本を読んだのか?
私も過去にパチンコで遊んだこともあり、依存症までとは言わないが生活が苦しくなるまで遊んだ経験があります。
勝った時に貯金をするわけではなく、次の種銭にして負けた時は給料日まで1日500円の生活をするという絵に描いたようなギャンブル生活を送っていました。
負けた時に毎回思やるのが、「もう辞めよう」と誓う事です。
しかし、給料日になるとその気持ちが揺らぎ足を運んでいました。
19歳の時に初めて遊んでから辞めたいと思ってようやく足を洗ったのが30歳になってからです。
私はパチンコで遊んだ10年間の経験があり、もうやりたいとは思いません。
そんな過去があるのでタイトルを見て読んで見ようと思った一冊です。
韓国がパチンコを全廃出来た理由
2006年に賭博性の強い台が認可制で出回り、自殺者だけでなく犯罪も増え社会問題となります。
その台が海物語(パタイヤギ)です。
今までよりも射幸性が高く、大当たり時の限度2万ウォンを何度も連荘させる恐ろしい設定に改造して市場に出回るようになっていました。
他にも廬武鉉元大統領の甥がパチンコの不正献金疑惑が持ち上がったり、政府高官も収賄容疑が出たりと一気に市民の反感を買う事になります。
韓国の警察が2006年にパチンコ(メダルチギ)を全廃しています。
警察主導の元全ての遊戯台を強制的に撤去し綺麗に無くなりました。
それまで15000店舗もあったお店がなくなり、その後闇営業でパチンコをしている所も摘発され厳しい処分の対象となっています。
まさに電光石火のような速さです。
そして、当時の韓明淑首相は国民に対して
「射幸性の高いゲーム機が全国に拡大し、庶民の生活と経済に深刻な被害をもたらした。深くお詫びする。」
と発表している。
社会問題を放置する事はできなかったのでしょう。
日本はパチンコが全廃出来ない理由
日本でもパチンコが原因で起こる犯罪、自殺は決して少なくはありません。
しかし、撤廃する動きはありません。
それはなぜなのか、はっきりしています。
パチンコを管轄している警察が甘い蜜を吸っているからです。
パチンコ関連業者は天下り先として有名です。
元警視総監などの高官たちの大事な第二の就職先となっています。
そんな業界を潰すわけがありません。
さすがに4号機の爆裂機が出回った時には強すぎる射幸性のためにサラ金業者も横行し社会問題になりました。
そのため、規制をする事で業界を存続させる道を選ぶわけです。
日本は利権が絡んでいるため簡単にはなくならないという考えができます。
今の政府のやり方を見ればオリンピックに固執したり、既得権益が絡んだりすると中々手放す事はしません。
しかも金額で言うと数十万どころではなく数百数千という莫大な金額になっています。
この癒着部分がなくならない限りは全撤廃の動きは当分なさそうです。
パチンコは個人の破産を掛けての博打
”パチンコは個人の破産を掛けてする博打”
本書に書かれていた印象深い言葉です。
私も過去の経験から、最初は軽い気持ちで遊びました。
ビギナーズラックで勝つ事はできませんでしたが、その後何度か行くと当時のアルバイト代を数時間で稼ぐ事もありました。
その感覚、台から出る光、大当たりのデカい音が段々と心地良くなっていき依存症への第一歩を歩み出します。
なので、サラ金でお金を借りられたら迷わず借りていたと思います。
それだけ中毒性がありすぐに辞めようと思っても簡単には辞められません。
幸いにして30歳にして脱却する事ができましたが、今も辞めたくても辞められない依存症の方が数百万人います。
その方たちは今もお金を払い出し続けています。
弱者からお金を巻き上げるシステム
韓国のパチンコも日本のパチンコも狙いは社会的弱者です。
本書によれば韓国の遊戯人口のほとんどが年収200万以下の低所得者層だったそうです。
日本でも遊戯している人の多くは年金生活者、主婦、などです。
高所得になればなるほどパチンコで遊ぶ事は少なくなっています。
低収入の人はお金を稼ぐ手っ取り早い方法がギャンブルという地獄絵図になります。
以前は30兆円産業とまで言われ遊戯人口も2000万人でしたが、2018年は20兆円を下回り遊戯人口も1000万人を下回っています。
しかし、それでもまだ多くの人が遊んでいるのは間違いありません。
本書を読んでの感想
パチンコを辞められないのは、台から発する洗脳的な部分があるからです。
大当たりの時の音、光によって高揚感が出てしまうパブロフの犬のような現象があると言われています。
辞められないのは自己責任だ思う部分は確かにありますが、元々無かったらこんな悲惨な目に遭う事ありません。
本書の悲しい例として、パチンコ店員のある話がありました。
毎パチンコ店に通うおばさんがいました。
勝った時には、ジュースやお菓子を渡す気の良い人でしたが、やはり負けが続きます。
それでも毎日通っていますが、だんだんと変化が訪れます。
身に付けているものが徐々に安くなり、遊びに使うお金も減ってきたそうです。
ある日を境にパッタリ来なくなり別の店員に話を聞くと
「あのおばさん、隣町のパチンコ屋のトイレで首を吊って亡くなったそうだよ。」
負けても辞められなかった人の悲しい末路の話です。
もし、パチンコやギャンブルを辞めたくても辞められないならまずは離れる事です。
お店に近づくと行きたくなってしまい同じ事を続けてしまいます。
私が過去にパチンコを辞めた方法は下記の記事に書いています↓
そして、本書に書かれている韓国に出来て日本に出来ない理由はまさにお金が絡んでいるからです。
パチンコ利権とでもいいましょうか、パチンコ業界がお上に上納金をしっかりと納めているから国民がギャンブル漬けになっても業界を処分する事はないとわかりました。
国を頼るのではなく自分の身は自分で守る事が必要です。
最後に
過去のパチスロ4号機時代北斗の拳で午前中に7万円を失い、夜9時には9万円を出して2万円のプラスを出したときにはこんなに簡単に稼げると勘違いしてしまいました。
大勝ちした経験はいつまでも頭に残像として鮮明に残り、また打ちたいと思ってしまう原因となります。
雲の上からニヤニヤ笑ってみている人たちの懐にお金を落とすと考えたらこれ程、馬鹿馬鹿しいことはありません。
ここまでお読みいただきありがとうございした。