こんばんわ
前回に引き続きビブリア古書堂の小説を読みました。
しかも、今回はどうしても言いたい!部分があります。
今回の記事の内容
ビブリア古書堂5巻の内容
今までは五浦大輔くんの心の声が聞こえる五浦視点で話が進んでいました。
ところが今回は話によってはそれぞれの登場人物ごとに主人公が変わる内容の話がいくつかあります。
相手が何を考えているかよりわかるので面白いなと思った演出です。
今回も小説の主題である事件に取り掛かります。
まずは常連の志田さんがメインです。
今までどこかの端の下で本のせどりで生活をしていた人間ですが、いよいよその素性がわかる事になります。
そして次にブラックジャックの話を題材にした事件にぶつかります。
ブラックジャックは私も文庫版で全巻持っているので愛着のある話でした。
その中でも私の持っている文庫版には収録されていない話もあるようでいつか読んでみたいと思います。
最後の話は栞子さんの母親に関わりがある話です。
4巻の最後に栞子さんは五浦さんから”付き合ってください”と告白を受けています。
その答えを出すために栞子さんはどうしても母親に確認をしたい事がありました。
母親に会うためには条件があるとして今回の事件を用意されています。
というのが簡単な5巻の内容です。
ココだけは言わせて欲しい!【ネタバレ】
この本を読んだ日は少しイライラしていました。
今まで我慢していたジュースを飲んだり、ご飯を食べたりと食でストレス発散してしまい少し自暴自棄になっていました。
電車に座る事でようやく落ち着きを取り戻し、この本を読み終えました。
今まで感想の中でネタバレはしないように努めていましたが、今回はどうしても言いたいので書きます。
今回のメインどころは”栞子さんの告白の返答”です
彼女は五浦さんからの告白の返答に躊躇したのは間違いなく母親の過去の行動があるからです。
栞子さんの母親は10年前に夫と娘二人を残して消息を絶ちました。
自分も母親と同じように好きになった相手を残し勝手な行動をしてしまうのではないかと不安になり、母親になぜそんな事をしたのか原因を突き止めようとします。
母親の答えは、夫と付き合う前に「自分はいつか家族を置いてどこかに行ってしまうけど良い?」と質問をして夫は「それでも構わない、君を待ち続ける。」と返答します。
栞子さんのお父さんは母親の行動を承知の上で付き合っていたわけです。
栞子さんは母親に「私は大好きな人を傷つけないために頑張る!」と母親に宣言し自分はなんとか踏み止まると決意表明をしお店に戻ります。
そして、いよいよ栞子さんは五浦さんに告白の返答をします。
もちろん彼女の答えはOKです。
そして、母親に話した内容も伝え自分は急にいなくなる事はないと意思表示もします。
ここの五浦さんの返答が素晴らしかった。
「僕も一緒に行ってはダメですか?」
本当のセリフはもっと長いのですが、省略します。
栞子さんのお父さんは奥さんの意思を尊重するため待つ事を前提に話を進めました。
しかし、五浦さんは彼女と一緒に進む事を選んだのです。
栞子さんの最大の悩みは本が好きでその知識欲が膨れ上がり母親と同様の行動をする事へ不安がありました。
その不安がこの言葉で払拭されます。
どこまでも付いて来てくれるのだから。
この言葉で彼女がどれだけ喜んだのかは是非手に取って読んでもらいたい。
ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)
最後に
この本を読み終わってイライラしていた感情は全て綺麗になりました。
女性を口説くには単なる優しい言葉ではダメなんですね。
今回の五浦さんの返答は以下に鈍感な私でもグッとくる内容でした。
あと2冊でビブリア古書堂も終わりです。
楽しみながら読みたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。