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”孫子の兵法を身につける本”を読んで【参考読書時間:3時間】

 

おはようございます。

 

今日は読書感想文の回です。

 

今回の記事の内容

 

孫子の兵法”を身につける本

 

 

 今でも戦略の基本を学べるとして名高い孫子の兵法です。

戦国好きとしてはついつい手に取ってしまった1冊です。

本書は過去の戦争を孫子の教えに沿って書かれています。

第二次世界大戦の各地の戦いから紀元前に遡って戦ったローマの戦いも載っています。

私は幕末以降の日本史を真面目に勉強しなかったので、かなり曖昧です。

特に世界大戦の頃は最後に日本がボコボコにやられて降伏した程度の事しかわかっていません。

しかし、日本が負けに負けた戦争を紐解くと実に惜しい部分もあったんだと興味を持つようになりました。

 

 

第二次世界大戦孫子の兵法

 

 

将、吾が計を聴かざる時は、これを用うれば必ず敗る

 

 

この言葉は上司と部下の考えが一致しないと敗ける事です。

その通り負けた戦いが日本vsアメリカのミッドウェー海戦です。

山本五十六大将とその部下南雲忠一中将の関係を書かれています。

山本大将はこの戦いで空母機動隊を倒す事を目的としていました。

しかし、部下である南雲中将はこの意図を把握できていませんでした。

南雲中将はこの戦いで内地で次の部隊の準備をしていました。

先発部隊の攻撃は成功に続いて第二次の攻撃要請が中将の元にきます。

いざ出撃をするかと思いきやわざわざ対陸攻撃用の武装に変更させる指示を出します。

中将はミッドウェ―島攻略と勘違いしていたのです。

そうこうしているうちに、先発部隊が戻ってきたのでまず部隊を収容しその後に第二部隊を出陣させました。

これに所要した時間は2時間です。

その結果どうなったかはご存じの通り、目の前にはアメリカの軍勢が現れ日本軍がものの見事に撃破されます。

部下と上司の意思疎通が出来ていればと思って仕方ありません。

 

 

将、敵を料る事能わず

 

 

 この言葉は敵そして味方戦力をよく分析する、それが出来ずに戦って負けたら将軍の責任である。

この言葉の例を挙げた戦いが日本vsアメリカのマリアナ沖海戦です。

小澤中将率いる日本軍はこの戦いで戦力的に劣勢でした。

本書による日本とアメリカの戦力値

空母 9対15

艦艇 46対97

航空機 473対956

 

これだけ差があるのに小澤中将が勝てると見込んだのはアメリカよりも優れた射程距離の長さがあると思っていたからです。

日本軍は400カイリから捕捉出来るのに対し、アメリカは250カイリからしか捕捉出来ないと推測していました。

これがアウトレンジ作戦決行の理由です。

しかし、既にアメリカは日本の奇襲攻撃を察知し鉄壁の防御陣により失敗に終わります。

この戦いで上記の数値のほとんどの戦力を失い、ここから日本軍の敗けが加速します。

 

 

成功の衆を出ずるは先知なり

 

 

この言葉は、戦果をあげられる者は敵の情報を良く熟知していると書かれています。

この事を例に挙げたのがゾルゲ事件です。

ゾルゲとは人名でドイツのジャーナリストとして日本に来ますが、その実態はソ連のスパイです。

この人が本当に有能で偉い人に近づき、当時の近衛文麿首相にまで接近に成功します。

その間にドイツとソ連の戦争が始まりゾルゲ側のソ連が劣勢に追い込まれます。

この時にソ連はもし日本が参戦してきたら必敗だという程追い込まれます。

しかし、ゾルゲは強弁に北進策ではなく南進策を進め近衛首相はゾルゲらの意見に従います。

ここから日本は対アメリカとの泥沼の戦争へと向かいます。

ゾルゲの情報によりソ連は危機を脱し、アメリカの物資補充によりドイツを追い返す事に成功しています。

 

 

本書によって学んだ事

 

 

 勝つのではなく負けない戦いを主眼とする孫子の教えは現代でも応用は可能です。

戦国時代のような戦争はありませんが、私たちは今やストリートジャングルで生きて行かなければなりません。

そのための考えの基準の1つにしても良いと思います。

 他には私は日本史をそこまでやっていなかったので、こんな戦い方だったのかと新たな知識を得られました。

他にもローマとカルタゴとの戦いなど世界史の戦いも例で挙げられています。

 

本書を読むならこちらから↓

図解「孫子の兵法」を身につける本 (2時間でわかる図解シリーズ)

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最後に

 

 

 戦い物はやはり熱くなってしまいます。

世界最高峰の戦略家ハンニバルの完勝やそのハンニバルを見事に打ち負かすスキピオなど魅入ってしまう場面が数多くありました。

今度は日本の戦国だけでなく世界史や世界大戦も読もうと思います。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。