会社に頼らないで生きるブログ

自分の経験談、思ったことを書いていきます。簿記を勉強中!

”ツナグ”を読んで【参考読書時間:6時間】

 

おはようございます。

 

今日は読書感想文の回です。

 

もくじ

 

ツナグとは?

 

 

 使者と書いてツナグと呼ぶ。

ツナグとは、死んだ人間と会せてくれる仲介人の事を言います。

しかし、会える人間は1人だけで死んだ人間も同様です。

もし、死んだ人が先に誰かと出会っていればもう会う事は出来ないのが約束です。

そんな死者と生きている人間のたった一度の出会いのお話です。

 

 

本書の面白かった部分

 

 

 死んだ人間と会うという事は、最後の別れや過去への懺悔など様々です。

本書も5つのストーリーが用意されています。

その中には会って良かったと言えるものがほとんどだったのですが、1話だけ異質な内容がありました。

 その話は女子高校生が主役の話です。

普段は仲良しだった2人が高校3年生になった時にある事から疎遠になります。

2人は演劇部に所属していました。

その話の主人公の美砂は周りからも一目置かれる素晴らしい演劇をしていました。

もう一人の御園は裏方で役を得られる機会がありません。

そんな2人が3年生になった時に最初にやる演劇で役を取り合う事になります。

そして、結果は今まで裏方だった御園が選ばれます。

美砂は自尊心が崩れると共に親友だと思っていた御園に対してあらぬ感情が沸き起こってきます。

そして、ついに行動に移し悲劇が起こります。

御園はその翌日に事故によって死亡します。

美砂はまさか死ぬとは思っておらず、予想以上の出来事に呆然となります。

そこからツナグに何とか辿り着き、死んだ御園と会う事になります。

そして、御園と再開しますが、自分がやった事を打ち明けられずに面会が終わりました。

面談が終わった後に本当の悲劇が始まります。

御園はツナグにある伝言を残していました。

美砂はその伝言を聞いて、もう一度御園に会せて欲しいと懇願します。

しかし、一度出会ったら再び会う事は許されません。

美砂が泣き出すシーンは本作の中で屈指の切ない場面でした。

 

ツナグを読むなら↓

ツナグ(新潮文庫)

ツナグ(新潮文庫)

 

 

最後に

 

 

 使者と面会するというフィクションの話は割と好きなのですが、先ほど書いた話だけはどうしても心に燻るものが残ります。

自分のやった事を戒めるにはあまりにも重すぎる話です。

 さて、今回の本でストックしてあった本を全て読み終わりました。

次はどんなストーリーと出会えるのか楽しみです。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。