こんばんわ
今日は読み終わった本の紹介をしたいと思います。
本書は故勝谷誠彦さんが書かれた本です。
歯に衣を着せぬ物言いでかなり過激な発言をしている人だったのを覚えています。
今回の記事の内容
偽装国家と言われる理由
本書のタイトルである偽装国家を勝谷氏の知見で書かれています。
2007年に発刊されたため内容が古い物はありましたが今にも通じる部分が多いのではないでしょうか。
本作の中では小泉純一郎政権時代の話、姉歯1級建築士による耐震偽装問題、ライブドアの粉飾決算など大きな出来事に対して書かれています。
どれも時代を代表する出来事です。
そして、どれもあまり良い出来事ではなかった事です。
なぜ、小泉政権が偽装だったのか?それは郵政解散と称し総辞職をした時に反自民党として選挙を戦った人たちが選挙後に出戻りをしていたからです。
決別をしたはずの人たちが選挙が終わった後にこっそりと戻り、小泉政権に加わっていました。
反対勢力になったフリだったわけです。
姉歯1級建築士で話題となった耐震偽装問題に関してもそういう事件があったなと懐かしい話題です。
これにより数百万という物件が耐震に問題ありの疑惑が生まれました。
その後に、私の記憶では全ての物件が検査をされたという放送は見ていません。
私も建築業界で働いて時期があるので、考えてみれば良くある出来事です。
なぜなら末端の方はギリギリの採算で仕事をしています。
大手のホームセンターでカーポートの工事を請け負った職人から聞いた話です。
工事代金が安すぎてセメントも十分な量を使えない為、何回かに一度は工事をやり直す事があると話しています。
その時に工事を請けた職人さんが全ての責任を負うため赤字になります。
当然ですが、ホームセンターの仕事を受けるのは辞めたと言っています。
いくつもの工事をまとめて受けれる体力のある企業は出来ますが、大体は1人親方ばかりです。
1日に稼がないといけない金額が抑えられ、支出のバランスを考えるとどこかを削らないといけない世界です。
偽装するのは何のため?
本書ではいろんな偽装について書かれています。
その偽装の全てに絡んでくるのは利権です。
甘い汁(お金)を啜る(得る)ために人は人を欺くのです。
全ての人がそうではないのはわかっていますが、上に行けば行くほどなぜだか異常なまでにお金に執着します。
今の2020年東京オリンピックもまさにその通りだと思います。
国民のためのオリンピックではなく、お金を集めるためのオリンピックと本当の姿へと変貌をしています。
勝谷誠彦さんのメッセージを受けて
本書の巻末にはこれから崩壊と流動化が進むと書かれています。
末端にいる私はまさに実感しています。
もちろん今までの転職回数の多さも問題ですが、果たして最初に仕事していたドラッグストアで定年まで働いた方が良かったのか疑問があります。
上役のポストが埋まった状態、人件費削減に走り正社員の削減、激務による心身失調状態に追い込まれて職場を去って行った人間を数多く見ています。
減った人材は募集をすれば数日後には新入社員か中途社員が入っていきます。
そんな流動の中では私もその他大勢の一部になっていた可能性があります。
もちろん今の生活はドラッグストアで働いていた頃より貧しく辛い部分はあります。
しかし、当時より主体的に動いています。
与えられた仕事だけをすればよかった生活と、這い上がるために活動をする日々では経験値の差、意識の差は歴然です。
私は今の生活を選んで後悔はありません。
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最後に
2007年と言えば、ちょうど新入社員として働き始めたことろです。
最初に配属された場所では冷たい眼差しで見られていました。
しかし、我武者羅に仕事をしたおかげで周りからもある程度の評価を受けます。
私の悪い癖はそこで止まってしまった事です。
自己研鑽を止めたため半年で成長が止まり、その後大きなミスを連発し始末書を書く事もありました。
そんな会社を1年半で辞めたのは将来に不安があったからです。
200人近くの新入社員は最初の1ヶ月間一緒に研修を受けていました。
その後、各店舗に配属されて3ヶ月の研修では早くも辞めた人が出た話を聞き、こんな事があるのかと信じられませんでした。
しかし、1年後には噂通りの50%近くの同期が既に辞めているのを聞いて、さすがに異常な部分が見えてきました。
新入社員募集要項を見た時にこう書かれています。
”20~30代のフレッシュな社員が働いています!”
これは全て偽装でした。
常に社員が出たり入ったりするだけだったのです。
表の言葉を鵜呑みにするのは危険だという良い経験です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。