こんばんわ
シリーズ小説を読み終えました。
いつかは終わりが来るのはわかっていますが、少し寂しいですね。
今回の記事の内容
ビブリア古書堂事件手帖7~栞子さんと果てない舞台~
本作品の最終巻です。
ビブリア古書堂で働く店主の栞子さんと大輔君の2人は今回も事件に巻き込まれます。
そして、栞子さんの母親である10年前に失踪した母親もガンガン登場します。
今回の事件は栞子さんの母親が10年前に失踪した原因がわかる内容となっています。
前回の話で大怪我をした大輔君も病院を退院し、何とか仕事が出来るくらいまで回復しました。
怪我も無く復帰できたのは良いのですが、1つ困った事が判明します。
前回、太宰治の晩年を手に入れるために色々と走り回ったのに、結局手に入れる事ができませんでした。
真犯人である老婆が先回りをして売り飛ばしてしまったのです。
大輔君はこの本を渡す事を条件に事件を解決したため何としても入手しなければなりません。
本を買い取った人物と連絡が取れたため、太宰の晩年を買い戻す事にしたのですが、その金額が800万円という高額な請求をされてしまいます。
約束を守るために仕方ないと支払う事にします。
この買い取った人物はそこである提案をします。
もし、栞子さんの母親に連絡が出来れば400万円は支払い不要ですと条件を付けます。
なぜ、こんな条件を出したのかというと、この人物はある稀覯本を持っています。
その本は一冊で数億円もする貴重な本なのですが、本物以外に3冊の本があり状態が悪く外見だけでは本物がどれかわからなくなっていました。
その本を見極めてもらいたいというです。
しかし、この人物の本の見極め以外に真の狙いは別にありました。
今回のおススメポイント
今までの作品は犯人に同情する部分もあり、切なくなる部分もある結末も多かったのですが、今回の作品は完全に勧善懲悪となりスッキリとした内容です。
ビブリア古書堂に太宰の晩年を800万円で吹っ掛けた人物は栞子さんの母親と過去に繋がりがあります。
以前に働いていた古書店の店主の娘が栞子さんの母親で店主は娘に仕事の全権を渡そうと試験問題を用意しましたが、店を継ぐ気はないと断られてしまいます。
その時に準備したものが今回の稀覯本です。
娘に断られて自分が受け継ぐはずだったのに、そうはならず悔しい思いをしていたのは同情しますが、それを逆手に取って相手を苦しめる奴は許せませんね。
最後のぐぅ~の音もでなくなった瞬間はスカッとしました。
栞子さんと大輔君の恋愛
前作で付き合う事になり、店主とバイトではなく男と女としての部分も多く出てきます。
栞子さんの母親が大輔君と話す場面があり、「あなたが栞子さんが本に集中できなくなる。」と話す部分があります。
母親が栞子さんにその事を話すと栞子さんは大輔君の所へすっ飛んで帰ってきます。
そして、落ち込んでいるだろう大輔君に「母親の言う事は忘れてください!」と自分の気持ちを全てぶつけてきます。
このシーンは男なら一度は言われてみたい事ばかりです。
そして、2人はここから恋人ではなくもう一歩先へと進みます。
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ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)
最後に
全7巻を読み終わりました。
長い物語が終わり幾多の謎もわかりました。
しかし、謎が解けた先には何が残っているのか。
すっきりしたという余韻と終わってしまったという悲しい現実が残ります。
もう少し物語を見ていたかったいうのがこういう小説を読み終わった本音です。
だけど私にはまだまだ読んでいない膨大な本が待っています。
おそらく私が生きているうちに読む事が出来ない量の本、そして物語が待っています。
今後も様々な本を読めることを楽しみに生きていきたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。