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”蹴りたい背中”を読んで【参考読書時間:2時間】

 

こんばんわ

 

久々に高校青春の小説を読みました。

それでは今日もブログを書いていきます。

 

今回の記事の内容

 

 

蹴りたい背中 あらすじ

 

 

 この小説は高校生の女子生徒が主人公です。

高校生らしく甘酸っぱい内容かと思えばそんな雰囲気は全くありません。

誰もが憧れるカッコいい彼氏、ちょっとドジだけど愛らしい彼女などありきたりな登場人物も出てきません。

じゃあ、どんな人が出てくるのか?

主人公の女子生徒に友人はいますが、その友人は他のグループに所属しています。

なので1人で過ごす事が多い孤独な人物です。

中学の頃にグループの中で周りと合わせて過ごす日々に嫌気がさして1人を選ぶようになりました。

 そんな彼女に嫌な出来事が起こります。

理科の授業でよくあるグループでの作業です。

仲の良い友達同士でグループを作成する中、彼女は1人でいる事が多いため余り物になってしまいます。

最後にようやくグループに入れてもらいますが、別段仲良くもないため作業にも参加せず静かに座っているだけでした。

そのグループにはもう1人彼女と同じように余り物になったクラスのはみ出し者の男子生徒がいます。

そう彼がこの物語のもう1人の重要な登場人物です。

 

 

クラスの冴えない2人の物語

 

 

 クラスの片隅にひっそりとしている2人が織りなす独特の青春話です。

もう1人の孤独な男子生徒の方は友だちが全くいません。

(最後まで友だちがいる描写がなかった)

しかも、学校では目立つ事はほとんどなくお昼はどこかへ行ってしまい、休み時間も寝ているような状態です。

そんな2人ですが、理科のグループワークの時にある接点が見つかります。

それは彼がグループワークに参加せずこっそり見ていたモデルの雑誌です。

その雑誌に出ていたオリチャンというモデルに主人公は過去にあった話をした事がありました。

そして、彼はオリチャンの大ファンです。

たまたま彼にその話をすると、今までにないくらい目を輝かせてどこであったのかを聞いてきます。

そこから奇妙な2人の関係が始まります。

 

 

読んで見た感想

 

 

 高校時代でありそうでなかった話です。

私は幸いに友だちがいたので本作のような体験をする事はありませんでした。

なので、実体験はしていませんがクラスにたまにいる1人で眠そうに机に突っ伏している人はこんな事を思っているんだろうなと考えさせられました。

男子生徒の方は、1人でも構わないのに対し主人公の女子生徒の方は1人なのに周りに気を使っています。

孤独なのに対照的な2人の心の動きが面白い。

 

 

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最後に

 

 

 久々に高校青春小説を読みました。

ちょっと特殊でしたが、それでも十分に楽しめた内容です。

恋愛話も無ければ、熱い友情の話もありません。

だからこそリアルな高校の一場面が見れたような気がします。

誰からも嫌われず静かに過ごせればこれ幸いです。

だけど、たまには誰かと共感できるような事をしたい。

中々思う通りにいかないのがこの年頃の悩みの1つではないでしょうか。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。