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”ザ・対決”という本を読んで【参考読書時間:3時間】

 

こんばんわ

 

今日は読み終わった本の紹介をします。

この本を選んだ理由はタイトルと表紙です。

 

今回の記事の内容

 

ザ・対決を読んだ感想

 

 

 この本の表紙は昔話で有名な”桃太郎”と”金太郎”の2名が描かれて、さもこの2人が対決するような感じでとても興味がそそられました。

中身を見るとお話の世界や世界の偉人たちが登場する短編の話でした。

人物だけでなくお茶とコーヒーが討論したり、カレーとラーメンのどっちが良いかを議論したりと、どちらを選ぶのか迷うようなモノたちも競い合っています。

どちらが優秀かを競う方法も互いの得意とする力比べや人気投票などではありません。

その手法がクスっと笑えるオチとなっていました。

明るい陽気な話が多いです。

読んだ感想としてはどっちが勝っても良いかなって個人的には思います。

 

 

私的に読んで面白かった話

 

 

 本作品の中で異質を放っていたのがクレオパトラ楊貴妃の対決です。

クレオパトラはエジプト、楊貴妃は中国の3大美女と言われる2人の対決です。

しかし、本作品では2人が実際に登場するわけではなくクレオパトラ楊貴妃の生まれ変わりのような女性が登場する話です。

 舞台はとある中学校で主人公は岩森という理科を教える教師です。

岩森先生は新年度になり、あるクラスの担当になります。

そのクラスの生徒には学校で有名な2人の女子生徒の名がありました。

その2人こそがクレオパトラ楊貴妃のような絶世の美女となります。

クレオパトラの方は明るく快活で常に人が周りに友達がいる人物です。

楊貴妃の方は誰かと常に一緒にいる事はなく静かに学生生活を送っています。

2人に共通する事は、どちらも魅了するオーラを纏っている事です。

2人の生徒に岩森先生は心を奪われそうになりますが、何とか理性を保ちつつ日々を過ごしていきます。

 

 そんな悶々とした日々にある事件が起きます。

岩森先生のクラスの男子生徒が学校から飛び降り自殺を図ります。

幸いに大怪我はしたものの一命を取り留めました。

これで良かった良かったでは終わりません。

 ここからが本作品の本筋に入ります。

岩森先生は男子生徒が飛び降りる前に書いた遺書を手に入れます。

その遺書には楊貴妃に対する恋焦がれる内容が書かれていました。

単なる失恋かと思ったのですが、どうも気になる部分があります。

 

遺書の内容

「きみをうらむつもりはない。

~中略~

君に通じる時があった事を僕は喜んでいる

~中略~

君の目にうつらなくなった僕は生きている価値がなくなった。

・・・・・」

 

この遺書に目を通した岩森先生は怪我をした生徒に優しく話しかけ、元気になるよう伝えます。

そして、この遺書の事は口外しないと約束をします。

ここまでで終われば良かったのですが、岩森先生の正義感が働きます。

この事件から数日後に岩森先生は楊貴妃である女子生徒に話を聞きます。

怪我をした男子生徒との間になにか事件がなかったのか?

思い詰めるまでの約束があったのだろうか?

しかし、どれだけ問い詰めても何も情報は得られないばかりか、楊貴妃はその男子生徒の事をほとんど気にもかけていないのです。

話をしている内に岩森先生は男子生徒の事が段々と気の毒になり、ついに口外しないはずだった遺書の事を伝えてしまいます。

その話を聞いてようやく楊貴妃は昔、その男子生徒とたまたま話した筆箱の話を思い出します。

何かのゲームキャラだったキーホルダーをいつまでも2人で付けていようね、という他愛もない話だったのです。

ようやく真相に辿り着けました。

ところが、次に日に楊貴妃は髪を切り謝罪の意味を含めて渡して欲しいと話します。

岩森先生はそこまでする必要はないといいます。

なぜなら、自分が口外しないと約束したのに一番知って欲しくない人にバラした事がわかってしまうからです。

ここから岩森先生の苦悩が始まります。

自分のやった事で1人の生徒は髪を切ってしまい、ケガをした男子生徒との約束を破ってしまった。

そんな苦悩の日々に救いの手を差し伸べるように近づいてくる人がいます。

それがクレオパトラです。

ここからドツボに嵌まる展開が待っています。

 

このお話は他の内容に比べてミステリアスな場面やスリリングな部分があります。

最後のしっぺ返しのように岩森先生が追い詰められる所は迫力があります。

可愛いものには棘がある事が分かる内容です(笑)

 

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ザ・対決 (講談社文庫)

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最後に 

 

 

桃太郎と金太郎という言葉は本当に久しぶりに聞いたような気がします。

そして対決という内容ですが、どれも平和で笑って終わらせる内容でした。

良い気分転換が出来る読書です。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。