こんばんわ
今日は読み終わった本について書きます。
今回の記事の内容
ありがとうと水に言うと・・・
本書の最初に水に関してなるほど!と思う実験例が書かれていました。
その実験とは”ありがとう”と書かれた紙を貼った水と”バカヤロー”と書かれた紙を貼った水を凍らせて結晶を作るとありがとうと書かれた方が綺麗な結晶が出来るというものでした。
だから、人間の体は7割近くが水分だから良い言葉を使うようにしましょうという話にもっていきます。
実際に小学校の教員の間でも良い考えだとされ、使われるようになったそうです。
これを読んだ時には私も良い話だ!と思ってしまいました。
言葉による本当の効能は?
ありがとうと書いた紙を貼って綺麗な結晶が出来るだから、綺麗な言葉を使うようにしましょうという一見してまともな内容です。
ところが、本書ではその闇を暴いています。
先ほどの実験でできる結晶は実は”ありがとう”と書かれた水ではなくほとんどが空気中の水分が凍って作った結晶になるそうです。
つまり”ありがとう”の水と”バカヤロー”の水には結晶と関係はほぼ無いそうです。
そんな結晶をサンプリングして、しかも綺麗なものを作為的に選べば素人にはわかりません。
これを聞いてみなさんならどう思いますか?
嘘つきじゃないか!と思ってしまいますよね。
私も恥ずかしながら完全に騙される側になっていました。
科学的検証という煙幕
ではなぜこんな怪しい実験が世に広まったのかというと、それは内容のわかりやすさと素人にはすぐ嘘と見抜けない巧妙さです。
そして、上手く出し抜けたその先には商売が絡んでいます。
先ほどの場合も綺麗な結晶を撮影した写真集や〇〇水など商売に繋がっています。
本当に素晴らしい効能があれば良いのですが、ほとんどは誇大広告です。
一般の学校で勉強を終えた程度では、この偽科学の真偽を見抜く事は難しいです。
なぜなら、研究を裏付けている根拠が正しいか間違っているのか試しようがないからですね。
本書を読んだ感想
”ありがとう”の水を言葉使いを直すためにと教えては元の木阿弥です。
私は浅はかにも最初読んで実際に使おうかと思いました。
しかし、実際はそんな事をしなくても綺麗な結晶は作る事が可能だった。
この事実を白日の下に晒せば信用を失います。
ではどうやって直すのか?
小さい時の言葉使いはどうしても荒くなります。
なぜなら、その言葉がカッコいいという妄想があるからです。
うるせー!、黙れ!、ぶっ〇すぞ!など私も小さい頃に一度は口にした事があります。
しかし、大人になる過程でこれは使ってはいけないと学んでいきます。
学校で目上の人に対して上記のような言葉使いをする人はそんなに多くいません。
さらには社会に出てそんな言葉使いをする人がどれだけいるでしょうか?
少なくとも私の周りではいませんでした。
なので、内弁慶の時に多少荒い言葉使いをしているだけなので気にしなくても良いと思っています。
本書には他にも水道水の漠然とした不安についての専門家としての見識や怪しい効能を謳った商売用の水についても詳しく言及しています。
この本が気になったらこちらから↓
最後に
水に関する本を今回読みました。
怪しい水商売についての嘘を暴くための色々な専門用語が出てきましたが、はっきり言って目を通すだけで理解は出来ませんでした。
なので、この本を読んだだけでエセ科学の嘘を見抜ける力は身に付きませんでした。
しかし、ありがたい事に偽科学にはある特徴があると書かれています。
それは、病気に対する万能性、クラスターや波動の力などの言葉を使った水です。
何かすごく良さそうな事を言っている水が実際にあればみんな使っています。
良い部分の言葉だけに惑わされないようにしましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。