会社に頼らないで生きるブログ

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”コンビニララバイ”を読んで【参考読書時間:4時間】

 

こんばんわ

 

今日は読み終わった本の感想を書きます。

 

今回の記事の内容

 

 

コンビニ・ララバイ

 

 

 今回読んだ本はコンビニが舞台の物語です。

主人公の幹郎(みきお)が経営するミユキマートはどこにでもあるコンビニです。

まずは幹郎の紹介を少しします。

彼は若い頃は家庭も省みない男で、仕事を優先し、時には不倫もしていました。

そんな彼が変わる時が来ます。

息子が産まれた事で幹郎はようやく大事なものが出来た事に気が付いたようです。

しかし、そんな生活は長くは続きません。

息子が6歳の時に交通事故で亡くなり、その後に妻も交通事故で亡くなります。

絶望の淵に立つ男が今回の主人公です。

  • お店に万引きをする少女の話
  • 一緒に働く女性従業員の恋の話
  • 外のベンチで仲良く座るご年配の人の話
  • ホームレスと犬の話
  • 妻と息子の話

など、全部で7話収録されています。

上記に列記した話は私が特に印象に残った話です。

全部を書くと大変なので1つだけ簡単に紹介します。

 

お店に万引きをする少女

 

 この話に出てくる高校生の女の子は幹郎の経営するコンビニで万引きをしています。

それも何回も何回も、彼女はモノが欲しくて万引きするのではなく八つ当たりでやっているのです。

彼女の苛立ちは彼氏との関係に起因します。

彼氏はサッカー部のレギュラーで顔もイケメンで、さらにお互いの事を尊重しようという一見すると素晴らしい人です。

しかし、お互いを尊重の真の意味は自分の邪魔をされたくないという事でした。

彼女は自分が困った時に彼氏に話だけでも聞いて欲しいのに、彼は虫に夢中です。

彼氏なのに!とやるせない気持ちが万引きへと駆り立てています。

この万引きも最初は彼氏の勧めで行い、さらに援助交際の斡旋も彼氏からの紹介で始めます。

そんなささくれ立った彼女の万引きはどんどんエスカレートし、ついにバレる瞬間が来てしまいます。

 

 

本作を読んだ感想

 

 

 幹郎が経営するコンビニでは色んな人が登場します。

その方たちの人物描写が良くされていて感情移入もしやすいです。

特にご年配2人が登場する話では、老いた人たちの感情が良く表現されていた内容でした。

年相応の振る舞いとは何ぞや、高齢での新しい恋はみっともないなど若者目線で傷つけているのだと考えさせられました。

この話は最後は何とも切ない終わり方です。

一応はハッピーエンドなのですが・・・是非読んで見て頂ければと思います。

 

コンビニララバイを読むなら↓

コンビニ・ララバイ (集英社文庫)

コンビニ・ララバイ (集英社文庫)

 

 

最後に

 

 

 コンビニも単なる商売だけでなくいろんなドラマがあるはずですよね。

しかし実際にコンビニに行っても小説のような事は全くありません(笑)

気になった商品を選んで買うくらいです。

普段の生活なのでそれで良いと私は思います。

今日はグランドジャンプの創刊日なので、コンビニに寄ろうっと。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。