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”三国志1”を読んで【参考読書時間:5時間】

 

こんばんわ

 

今日は読み終わった本の感想を書いていきます。

 

今回の記事の内容

 

三国志を久しぶりに読みました

 

 

 吉川英治先生の三国志は高校生の時に出会いました。

当時は学校の図書館で借りて、家での密かな楽しみでした。

そのため、私の中の三国志の根幹はここで培われています。

吉川先生の三国志演義を主体としているので、劉備は仁君として描かれています。

逆に曹操は乱世の奸雄として敵キャラとして描かれているイメージです。

今となっては劉備はそんな良い人ではなく、どちらかと言うと気性の荒い人イメージがあります。

話は逸れましたが、この三国志諸葛亮孔明の死までが描かれています。

本作で諸葛亮孔明の北伐がイメージが強いです。

あの蜀のカリスマ諸葛孔明司馬懿を何度も追い込むのに最後の最後で失敗する部分は歯がゆくて堪りません。

法政、関羽張飛龐統、途中で戦死した中の誰か1人でも良いから生き残っていればその後が変わっていただろうと思って読んでいました。

そして、孔明が死期を悟り最後の占いが魏延の手に寄り失敗に終わりついに逝去するところは「あ~、これで蜀が終わるのか」と切なさが溢れてきます。

 

 

三国志1の内容

 

 

 劉備が母親に茶を買うために洛陽船を待つところから始まります。

2年ほどコツコツと貯めたお金で茶を買って、母親の喜ぶ顔を思い早く帰路に着こうとと思う所へ黄巾賊に襲われます。

宿の店主により辛くも脱出はしたのだが、途中の廟で賊の首領に捕まります。

上手く賊を騙し荷物持ちとして同行しましたが、また別の賊と合流すると茶を持っている事がバレてしまいます。

結局、全てを奪われて完全に囚われの身になった所へ救いの手を差し伸べる和尚が出てきます。

その和尚のおかげで辛くも脱出し、途中で賊に扮して旧家の仇を討とうとしていた張飛の手助けもあり無事に黄巾賊から逃げる事が出来ました。

その後、家に戻った劉備は数年後に黄巾賊討伐へと立ち上がるのです。

転戦に次ぐ転戦で義勇軍として勇猛果敢に戦いますが、義勇軍を小馬鹿にする武将に出会ったり、後のライバルである曹操などと出会います。

黄巾の乱は大賢良師張角の死により一気に衰退し、落ち着くかと思われましたが腐敗した都の政治は治まらず、また混乱が起こります。

その混乱に乗じて都を乗っ取ったのが董卓です。

彼は武力に任せて自分の邪魔者を排除し、さらに天下無双の豪傑呂布を配下に従え専横を極めます。

董卓の横暴に曹操以下、諸国の勇士が立ち上がり反董卓同盟を結成し討伐に向かいます。

一度は優勢になった董卓軍も徐々に追い詰められて、洛陽を捨てて長安に遷都します。

長安に移った後も酒池肉林の生活を送りますが、ついに董卓に内から謀略を仕掛けられます。

それが王允の養女をして仕掛けた連環の計です。

連環の計により董卓は斬られ、一族郎党は始末され、懐刀の李儒も処刑されます。

董卓の残党が西涼の地に逃げ、呂布が掃討に向かいますが賈詡の策略により見事に打ち負かされて、董卓の残党がその勢いのまま長安を奪ってしまいます。

色々と端折りましたが、ここまでが描かれています。

 

 

オススメポイント 3つ

 

 

1.桃園の誓い

 

 

 劉備関羽張飛が義兄弟の契りを交わすシーンです。

黄巾賊討伐がここから始まるシーンで士気も最高潮のところです。

今まで蓆織として静かに暮らしていましたが、心には憂国のために立ち上がらんとする熱いシーンです。

ここからようやく物語が始まる感じがします。

 

 

2. 袁紹vs公孫瓚

 

 

 反董卓同盟の解散後に袁紹が洛陽を後にする時、兵糧不足に悩みます。

そこで鄴の太守である韓馥に借米を頼もうとしますが、田豊が策略を授けます。

その策略とは韓馥には公孫瓚が攻めてくるという情報を流し、公孫瓚には鄴を攻め落としたら領土を半分渡すという内容です。

まんまと情報に踊らされた韓馥は鄴を奪われて国外へ逃亡し、公孫瓚は約束通りに領土を受け取ろう使者を派遣するが、その使者である公孫越は帰りに射殺されてしまいます。

激怒した公孫瓚袁紹の間に戦争が勃発します。

名族とは名ばかりで化けの皮が剝がれてくるシーンは中々興味深いですね。

 

 

3.連環の計

 

 

 後半の一番の盛り上がりの部分です。

王允の養女である貂蝉呂布董卓の仲違いをするために体を張った奇策に出ます。

心を奪われるほどの美女が自分の妻になると思えば誰だって喜びますよね。

呂布董卓もまんまと貂蝉の術中に嵌まり、結局呂布董卓を討ってしまいます。

その後、貂蝉呂布に連れられて行きますが落ちのびた先で自分で命を絶ちます。

貂蝉とようやく結ばれると思った呂布の悲しみは計り知れません。

ところが、貂蝉の胸に閉まってあった手紙を読んで董卓を誅殺するための策略だったことを知った呂布貂蝉の亡骸を井戸に放り投げてしまいます。

このシーンは女性のしたたかさをよく表しています。

欲望は身を滅ぼすというのがピッタリのシーンです。

 

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最後に

 

 

 久々に読みましたが、面白いですね。

今回紹介した以外にも関羽華雄の戦いや黄巾賊の張角の弟ら張梁張宝との戦いなど読み応えのある部分が多いです。

話は変わりますがこの本を読んでいる当時、三国無双3が流行っていました。

その中で貂蝉呂布を慕うシーンがありましたが、違和感しかありません。

どの口が言ってるんだ!!ってよく突っ込んでいました。

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。