こんばんわ
今日は読み終わった本の読書感想文になります。
今回の記事の内容
”陰日向に咲く”
本書は芸人の劇団ひとりさんが書かれた小説です。
さすが芸人さんの作品と思うような奇想天外な発想に時々笑ってしまいました。
私は劇団ひとりさんをテレビで何度も拝見し、ネタも見ています。
誰かを演じる人は小説でもその観察力は如何なく発揮され、何とも人間味の溢れる作品でした。
本書のオススメポイント
この作品ではあらゆる人間の陰が見えます。
良い会社に勤めても、その堅苦しさから逃げてホームレスになりたい男性。
アイドルを本気で応援する男の隠された秘密。
ギャンブル狂いで借金苦に犯罪に手を染める男。
高校の修学旅行で見た売れない芸人に恋した女。
夢が無く見栄っ張りな女性が飲み会で良いなって思った男に弄ばれる話。
ストリップの女性に魅了された男。
など本当に様々な人間が登場します。
そして、この登場人物たちがちょっとだけ関わりがあります。
それが絶妙なタイミングで交わるのが面白い部分です。
短編の話を読んでいるのに、実は話が繋がっているんだ!って驚きでした。
本来なら全く関係の無い人たちだけど、どこかで大事な役割があるんだなって考えさせられます。
陰日向に咲くを読むならこちらから↓
他人事には思えない話
その短編の中では私的にギャンブル狂いの男の話が他人事に思えません。
私自身も過去にギャンブル中毒の手前まで追い詰められていました。
給料日の前日にはいつもカツカツな生活を送っています。
自分のお金が無くなれば友だちにお金を借りた事もあったり、使ってはいけない家賃をタネ銭にしたり、と本当に破滅に向かっていました。
そんな事で作ったお金で勝てる訳もなく、全て散財した後にアホみたいにバイトをして何とか借金は返済していました。
一歩間違えていれば同じ事を考えていたかもしれません。
数百万単位の借金だと人間を狂わせてしまうのかもしれません。
最後に
本書は読みやすく芸人さんらしい発想があり面白い1冊でした。
ただし、今回登場するキャラクターの多くが私がなりたい人物ではなかったため、いつものように頭の中でドラマが流れても私は登場しませんでした(笑)
恥ずかしながら私如きが役を選んでいたんだって読み終わってから気が付きました。
次の作品では私も登場出来たら良いな~
ここまでお読みいただきありがとうございました。