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”火焔浄土”を読んで【参考読書時間:4時間】【織田と本願寺の戦い】

 

こんばんわ

 

今日は読書感想文のお時間になります。

 

今回の記事の内容

 

 

本願寺織田信長の戦い

 

 

 本書は戦国時代の織田家vs本願寺を描いた小説になります。

本願寺は年貢を納める事はなく、独立した存在でしかも当時の民の多くに支持されていました。

その理由は南無阿弥陀仏と唱えれば極楽浄土に行けると教えられ、学識や身分や金銭の多寡などは全く関係が無い事が挙げられます。

多くの民が戦乱の中で貧しい暮らしをしていた時代です。

現世が地獄でもあの世、もしくは来世は明るい未来が待っているとしたら信じる人が多く出るのも頷けます。

信長と本願寺の確執はかなり古くからあり、信長の父信秀の時代から手を焼いていました。

幼少期にそれを見ていた信長もこいつらを何とかしないと先は無いと思っていたのでしょう。

 

 

信長の恐ろしき徹底ぶり

 

 

 信長と本願寺の戦いで信長は比叡山の焼き討ちや長島一向一揆が有名です。

どちらも誰一人として許す事無く殺戮します。

特に長島一向一揆は一度は許すと偽って無抵抗になった所を容赦なく殲滅します。

この行動の裏には、本願寺に対する徹底的な弾圧による戦意喪失、過去三度の長島攻め失敗による多くの武将を失った恨みなどがあります。

ここまでは教科書でも載っていたので何となく知っていました。

しかし、この後の話がさらに苛烈でした。

長島一向一揆が終わった後に第2次信長包囲網の主力となる上杉謙信が越後から侵略します。

毘沙門天の化身と呼ばれた男の前に北陸を任されていた柴田勝家はあえなく敗北し、近江まで逃げ帰っていきます。

謙信はその後に病没し残った土地は信長の命令で旧朝倉家臣が統治する事になりますが、暴政を振るい一揆が発生します。

その中で民衆の支持を得て本願寺が登場します。

本願寺が加賀を制圧しますが、この加賀一向一揆の七里頼周、下間頼照は民衆の支持を得られませんでした。

なぜなら、一揆の実行部隊に恩賞を与えていなかったからです。

他にも加賀の民衆よりも石山本山に物資を送る立派な教徒なのですが、その行動が裏目に出てしまいます。

そんな緩い基盤に信長が再度攻め込んできます。

一枚岩ではない本願寺はすぐに敗走します。

しかし、水路からも敵の増援が来襲し逃げ場を失います。

ここから長島一向一揆と同様に殲滅戦が行われます。

町は全て燃やされ、水路も敵が多く逃げる場所は山の中です。

ここで信長は犬を使い山中も隅々まで探索し、見つけた民衆を片っ端から斬ります。

斬った人数を調べるために鼻や耳を削ぎ落とし石山本山の見せしめにする徹底ぶりです。

相手にしてはいけない人物と徐々に刷り込まれていく部分はこちらも怖くなる程です。

 

 

石山本願寺の最後

 

 

 本願寺の決定的敗北の要因は毛利水軍の敗北です。

包囲網を次々に倒す信長の前に本願寺は孤立していきます。

物資の届かない中、水路で毛利が加勢して何とか持ち堪えていました。

一度は織田水軍を壊滅させた毛利水軍でしたが、織田に2度の敗北はありません。

あの鉄甲船が登場します。

毛利軍の大安宅船が次々と海に沈められます。

瀬戸内海の制海権を失い、物資も乏しくなった本願寺にその時がきます。

徹底抗戦し果てるのか、信長に石山御坊を明け渡し宗派を残すのか。

 

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最後に

 

 

 本願寺との決着までに浅井・朝倉征伐、武田の三河進行、長篠の戦い長島一向一揆松永久秀の謀反、荒木村重の謀反、上杉謙信との戦いとボリュームのある内容でした。

歴史を知る上で最初は点(出来事)で覚えいきます。

その点と点が線で繋がった時に面白さは倍増します。

その理由はなぜが色んな事を知る事で推測できるからです。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。