会社に頼らないで生きるブログ

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”指導者の条件”を読んで【参考読書時間:3時間半】

 

こんばんわ

 

今日は読み終わった読書感想文です。

 

もくじ

 

 

指導者の条件とは?

 

 

 本書は松下幸之助さんがメモとして残したものです。

偉大なる経営者は常に先頭に立つという事について考えていたと思われます。

読めば成程と思う事ばかりです。

 

 

指導者の条件に必要なものとは?

 

 

 本書では見開き1項目で実に100個近い指導者の条件を書いています。

厳しさ、命をかける、権限の委譲など上に立つものとしての心構えを書いています。

その中でも特に響いたものを書いていきます。

 

 

カンを養う

 

 

 カンとは抽象的な物の考え方の1つです。

理屈じゃなく、その場の雰囲気や情勢などを肌感覚で察知する事でいち早く行動できるのです。

本書の例では日露戦争黒木為禎(くろきためとも)大将が巡視している時に

「今日は夜襲があるぞ!」

というと、必ず夜襲があったそうだ。

このカンのおかげで大きな被害に遭う事もなく撃退できました。

このカンは座学では学べません。

実際の現場に漂う空気感、人間の内面など様々なものを見て総合的に判断するからです。

真実を直観で選べるよう日々の自己鍛錬が必要であると書かれています。

 

 

こわさを知る

 

 

 最高責任者になると叱られるという事はほとんどありません。

果たして本当にそうなのでしょうか?

社長、総理大臣などは確かにトップです。

しかし、過ちを犯せば必ずしっぺ返しがやってきます。

その相手は国民という大衆です。

一番蔑ろにしやすい存在が集まれば革命だって起こすのです。

こわさを知って自らを戒める必要があります。

 

 

世論を超える

 

 

 この話の例に戦国時代の桶狭間の戦いが書かれています。

言わずと知れた織田信長今川義元の決戦です。

1560年、今川が上洛を目指すため尾張に2万5千もの軍勢を引き連れて進軍します。

当時の信長はまだ弱小勢力で兵士を集めても数千が限界でした。

この戦いで信長は今川義元軍の本陣に急襲を仕掛け見事に討ち取ります。

ここから信長は大きく成り上がっていくのです。

 この話をした理由として、指導者は本来多くの人の話を聞き入れて世論に従うのが常である。

そうすれば大きく道を外れる事はないであろうと書かれてきます。

しかし、これは平時の時で非常時にはそうではありません。

桶狭間の戦いであるように、信長の家臣団は義元に戦う事を反対するものも多数いました。

ここで信長が家臣の諫言を聞き入れればおそらく織田家は滅亡していました。

 指導者は世論を尊重しつつ、非常時には反対を押し切ってでも正しいと思った道を突き進む気概が必要である。

 

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最後に

 

 

 本書には時として正反対の事が書かれています。

ある項目では”小事を大切に”となっているがある項目では”小事にはそこまでこだわるな”と書かれています。

私は揚げ足を取るつもりは全くなく、これはいわば臨機応変さを求めていると考えています。

あまりにも細かい事を言えば嫌がりますが、あまりにも疎かにすればいずれ大きなミスに繋がります。

指導者はそのバランス感覚も必要であると本書を通して学びました。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。