こんばんわ
今日は読み終わった本の感想文の回です。
もくじ
給食のおにいさん 前回の話
本書は前回読んだ”給食のおにいさん 進級の続編であり完結編です。
前回、若竹小の給食のお兄さんとして勤務する主人公の佐々目さんは、給食によってクラスのいじめに苦しんでいた小学4年生の生徒を助けたり、頑なに給食を食べたくないという2年生の生徒を見事に給食を食べられるように改善が出来ました。
学校の調理場で働くことで、今までのレストランでシェフの頃とはまた別な形で料理の楽しさを感じ始めていました。
そして、いよいよ彼も料理人としてもう一度自分のやりたい仕事を見つめなおす所で終わります。
そして、本作に入ります。
給食のおにいさん 完結編
本作でも学校において様々な給食に関する問題に直面します。
食材に関して長年付き合っていた業者の打ち切り、給食費未払い問題、調理スタッフの入れ替えに伴う人間関係などドタバタとたくさんの出来事があります。
しかも、どの出来事もほぼ同時期に起こるので中々ヤキモキさせる展開でした。
そんな問題に佐々目さんや登場人物が振り回されます。
事件ばっかりで大変なようですが、前回に関わった人物たちが思わぬところで登場し佐々目さんたちを助けてくれる部分はほっとします。
本作の読みどころ
給食のおにいさん 卒業の中で私が特に印象に残ったエピソードを紹介します。
こんにゃく業者
学校給食は衛生面や安全面が徹底されています。
そのため、給食を作る前の入荷段階で厳しく検査されます。
その中でこんにゃくがたまに問題が度々起こっていました。
こんにゃく業者を早く切り替えろ!と学内でも声が上がっていました。
給食のためには早く変更するべきだと思いますが、中々踏み切れない状況がありました。
給食の管理をしている毛利はこんにゃく業者の主人の関係性です。
毛利は幼少期に育児放棄に遭い散々な時期を過ごしました。
そんな毛利がこんにゃく業者の主人と出会い、ひょんな事から様々な悩みを打ち明け徐々に親しくなっていきます。
親にも似た関係があり、主人の収入減を潰すような事を中々言えずに葛藤に陥っていました。
しかし、毛利は学校のために決断を下します。
給食のおにいさん 最後の日
本作品のラストになる部分です。
少しネタバレになりますが、佐々目くんは学校の調理場を辞めます。
しかし、その辞め方は決して今までの調理場のような喧嘩別れではなく、皆に祝福されて去っていきます。
佐々目さんが最後の仕事となった日は奇しくも全体給食という全校生徒が一斉に集まる日でした。
その場で彼は最後に小学生たちに挨拶をします。
その時に言った言葉は料理人らしいとても素晴らしい内容でした。
スピーチを終え、給食の後始末を学校を後にします。
そして、彼は自分の目指す道に進みます。
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最後に
本作品は続き物なので、読むなら最初から読むことをお勧めします。
私は続編の進級から読んでいるので1巻の内容は全て把握していません。
やはり楽しむなら最初から読むべきだったと今更ながらに思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。