会社に頼らないで生きるブログ

自分の経験談、思ったことを書いていきます。簿記を勉強中!

”提督の決断 山本五十六”を読んで【参考読書時間:2時間30分】

 

こんばんわ

 

今日は読み終わった本の読書感想文です。

 

もくじ

 

 

江戸時代以降が苦手な私

 

 

 学校でも昭和の勉強で名前くらいは憶えていますが、テストの暗記のためだけだったので具体的な事はほとんど覚えていません。

江戸時代最後が徳川慶喜で明治時代が始まる以降は詳しくは話せません。

そんな私が本書を読むきっかけは、以前に読んだ孫氏の兵法書関連の書籍で度々”山本五十六”という名前を見て気になっていたからです。

 

 

山本五十六という人物

 

 

 歴史の教科書なら人物名と功績など書いて終わりです。

なので軍人であるとお堅いイメージが強く、笑っているなどは考えられません。

そのイメージ通り厳しい人間ではありますが、山本五十六という人は実に仲間を大切にし、組織の上に立つと士気が上がる人物です。

新潟生まれで一度決めた事は曲げずに貫く人間性は、明治時代に同郷で活躍した河井継之助のようなです。

河井継之助は政府の無茶な要求に屈することなく立ち向かい殉じていった人物です。

山本は実行力、胆力があり米軍開戦時の真珠湾攻撃では数倍以上の大きな敵であるアメリカに奇襲攻撃を仕掛けて見事勝利を収めました。

この初戦は見事な勝利で終わりましたが、その後は教科書の通り敗戦が続き降伏します。

山本五十六アメリカ留学を経て視察もしていたため、米国とは戦うべきではないとずっと考えていた。

しかし、当時の日本はソ連、中国と戦って勝った驕りもあって米軍如きと侮っていたのかもしれません。

 

 

99%勝てない相手と戦う

 

 

 今から見れば日本は物資、燃料など圧倒的にアメリカよりも劣り勝つ確率は低かったとわかります。

ただそれまでの日本は格上の国とも互角以上に戦い続け列強へと進んでいました。

その急な拡大に歯止めをかけるために、アメリカが動きます。

日本の燃料の多くは輸入に頼り、その相手がアメリカでした。

しかし、アメリカが中国撤退などの条件を飲めないなら取引はしないと突き放します。

ここから日米開戦へと進みます。

 

 

本書の読みどころ

 

 

 本書の読みどころは真珠湾攻撃の戦いの場面です。

教科書なら1文でサラっと流す部分ですが、実際の戦いでは艦隊を率いて攻撃を仕掛けています。

この戦いの裏には敵の油断、到着までの天候が荒れて幸いしたなど様々な条件があります。

航空隊の零戦が暴れまわるシーンは心躍る場面です。

ただし、活躍したのはここまでです。

そして、本書では何度も南雲忠一中将の事をこき下ろしています。

目的の空母はいなかったが、真珠湾攻撃の先制攻撃が成功し多くの戦艦を破壊しました。

ただし、日本軍は基地を徹底的に破壊する事はせずに撤退します。

なので飛行場などは破壊されても肝心な部分は残りすぐに戦争の整えます。

そして、その後のミッドウェー海戦により日本海軍は空母をほぼ沈められてしまいます。

この戦いでも南雲忠一中将の驚くべき行動が描かれています。

敵が目の前にいるのに戦闘機の弾薬を入れ替えて戦いに向かわせます。

迅速な攻撃が出来ずに敵の攻撃を受けて、次々と轟沈する空母、敗色濃厚となった時に我先に安全な所へ逃げた所を見ると悲しくなります。

上に立つ人間が自分の保身に走ると白けてしまいます。

日本の年功序列が招いた覚悟のないものが上に立った末路だと言えます。

その後、山本はオーストラリア領だったラバウルで前線で戦う兵士たちの見送りなど自身の危険を省みずに行動した結果、アメリカ軍の攻撃を受けて戦死します。

 

本書を読むなら↓

人間提督 山本五十六

人間提督 山本五十六

 

 

最後に

 

 

 このような本を読んだ時に毎回思うのですが、自分はどうなりたいか?という事です。

私は英雄でもなければ有名人でもありません。

どこにでもいる一般人です。

人の上に立つような仕事をした事もほとんどありません。

逆にそういう仕事があった時に逃げて来ました。

人を動かす人間はここぞ!という場面で踏ん張ります。

次こそは逃げずに立ち向かう!人になろうと思います。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。