おはようございます。
今日は読書感想文の回です。
もくじ
陽だまりの彼女
なんでも男性に読んで欲しい恋愛小説の上位に入るという事で手に取ってみました。
26歳になり社会人になると学生時代の頃のようなのほほんとした時間はなく、日々の忙しさに時間の感覚を失って会社の歯車となる事がしばしばあります。
本作品の主人公である浩介もその一人でした。
浩介は新たな取引先に前日に頑張って作った資料を携えて上司と伺います。
入社2年目の浩介は緊張していました。
そして、会社の応接室で担当者が登場すると回想が始まります。
この人どこかで見た事があるぞ!と
そう取引先の担当者が中学時代の友人だったのです。
浩介の中学時代は悲惨でした。
彼は学校で鉄道の話など友だちと他愛もない話をする静かな少年でした。
そんな彼の前に女子の転校生がやってきます。
彼女の名前は渡来真緒、身長は低く可愛らしい容姿が相まって転校早々人気を博していました。
しかし、その人気も翳りが見えます。
彼女はあまりにも自由奔放で団体行動が出来ずいつしか疎まれる存在になり、ついには友人もいなくなりイジメの対象となっていました。
浩介はその様子を見ていましたが、知らぬ存ぜぬで過ごします。
いじめは一向に収まる様子はなく、ある日女子生徒が真緒を取り囲みマーガリンを髪につけている場面に遭遇します。
浩介はついに堪忍袋の緒が切れ、真緒を取り囲んでいた女子生徒に逆にマーガリンを塗りたくって仕返しをします。
この一件により浩介は”キレると何をするかわからない奴”というレッテルを貼られ、今まで仲良く話していた友人も蜘蛛の子を散らすように去って行き、学校で孤立するようになりました。
友人は去って行きましたが、1人だけは浩介に近づいてきます。
それが真緒です。
真緒はどんな時も浩介を見つけると傍に寄ってきて声を掛けます。
ただし、真緒とは中学3年生の最後で転校を機に別れてしまいます。
そんな彼女と社会人になって再開するという場面から物語がスタートします。
陽だまりの彼女の面白かった所
運命なのか、偶然なのかわからない出会い、そしてそこから始まる甘い生活を前半は描かれています。
独身男性には羨ましい限りの内容ですが、後半は徐々に様相が変わってきます。
実は真緒にはある隠された部分があります。
その部分が物語が進むにつれ徐々に表面化し、ラストを迎えます。
陽だまりの彼女を読むなら↓
最後に
後半は物語に引き込まれ、一気に読んでしまいました。
次が気になって気になってしょうがないという感じです。
しかし、恋愛小説はすんなり終わりませんね。
あんまり甘々な物語も食傷気味になりますが、今まで読んだ恋愛小説はどちらかがいなくなる事が多いです。
波乱万丈にもほどがあります(笑)
ここまでお読みいただきありがとうございました。